打ち込みと生の攻撃性を併せ持つ音楽性で活動を続ける4人組Laputa。前作『誘〜New Temptation〜惑』では80年代ふうのカラフルな世界を展開したが、今回はこれまでの作品を総括するような幅広いサウンドを展開。ポップとアグレッシヴさが交錯する。
通算7枚目のフル・アルバムは、先行のシングルおよびミニ・アルバムで示していたように、シーケンス・フレーズも印象的に響く、ダンサブルなロック・チューンでまとめられた。心地よく流れてくる音の配置が、新たに選択した実験の成果だろう。自然さが爽快だ。
96年デビューの4人組。ミニ・アルバム『glitter』(2001年3月)辺りから如実な発展形となって表れた新機軸の流れにあるシングル。デジタル・ビートの大胆な導入がバンド自体の変容と並行している。より斬新な音楽へと歩む姿勢の側面がわかる一枚。
スピード感あふれるシンセ・サウンドとドライブ感のあるギター・フレーズ、張りのあるヴォーカルで人気の4人組ロック・バンドLaputaの、前作から約1年ぶりとなるミニ・アルバム。6曲という絞り込んだ選曲だけにどの曲もパワフルで完成度が高く、Laputaの魅力を存分に楽しめる。
メジャー・デビュー当時から現在に至るまでの、シングル用カップリング曲を集めた作品。いわゆる表題曲以外の音源に対しても手を抜くことのないコダワリの強さを示す作品であると同時に、案外隠れたところに聴きモノが多いことも発見させてくれる一枚。
裸で翔ぶと書いて“カケラ”と読ませるあたりに、原点確認と飛躍願望の匂いを感じさせるメジャー第4作。楽曲のクオリティ、アレンジの練り込みとも申し分なく、かなり濃密な仕上がり。ネチっこいヴォーカルの声質/歌唱法が好き嫌いを左右しそう。
ビジュアル系の人気バンド、ラピュータのアルバムです。モノトーンで統一されたビジュアルに確固たる美意識がにじむ。マリリン・マンソンを薄めたような歌世界を華麗なアレンジで聴かせる。もっとタメが欲しい気もするが、演奏はしっかりしている方だろう。
いつの間にかすごい人気バンドになっていたラピュータが、96年にインディーズからリリースしたミニ・アルバムをリミックス&リマスタリングしたのがこれ。ビジュアル系の中でも特に耽美でロマンティックな彼らの個性が、この時点ですでに開花している。
まさに美形バンド! といった感じの彼ら。これで3枚目のアルバムとなる。プログレ心を感じさせる(1)からスタートする本作は、音楽的にバリエーションが広がったと言えそう。先行シングルだった(4)と(7)はリミックスで収録。22ページの写真集付き。
次世代ヴィジュアル系ロックのヒーロー候補のセカンド・アルバム。ナルシスティックなロマンを情緒たっぷりに歌うヴォーカルと、ハード・ロック、ヘヴィ・メタルをしっかりと吸収した安定したサウンド。口づさみやすいメロディにこだわった、手堅い作りだ。
突き刺さるような激しくもダークなサウンドと、まるで奈落の底にでも突き落とされるかのような切なくも陰鬱な歌声が、狂気のパラドックスを作り上げている。音自体はかなりハードだが、歌声が意外にも聴きやすく、言葉が胸に響いてくるところが嬉しい点だ。