『Bonnie's Kitchen #1』『Bonnie's Kitchen #2』というポニーキャニオン時代のベスト盤をカップリング。あらためて聴くと聴き覚えのある曲が多い(特にDISC-1)。やはりボニピンはバックボーンになってるソウル〜R&Bが効いてる。英語ソングのみのDISC-2は、かなり洋楽っぽい。
「街の名前」はLITTLE CREATURESの鈴木正人プロデュースによる曲で、切ない歌詞とメロディが印象的なミディアム・ナンバー。しっとりと雨に濡れる街の景色が浮かんでくるよう。カップリングの「MY EVER CHANGING MOODS」はザ・スタイル・カウンシルのカヴァー。
ドラマ『ダーティ・ママ!』の主題歌に起用された、BONNIE PINKの2012年第1弾シングル。プロデューサーにトーレ・ヨハンソンを迎え、ポジティヴなポップ・ソングを披露してくれる。クールなスタンスを崩さないまま、大人の女性としての凄みが滲み出てきたヴォーカルが印象的。
10枚目のアルバム。ロンドンやロサンゼルスなど各地でレコーディングを行ない、ソウル、レゲエ、ファンク、ロックなど曲ごとに異なるサウンドをバックに、彼女は肩の力の抜けた心地いい歌声を聴かせる。圧倒的クオリティといまだ失わないフレッシュさが交錯する希有な傑作。★
KTタンストールやジェイソン・ムラーズを手掛けたマーティン・テレフェが「Joy」をプロデュース。ストリングスを配して、コケティッシュな歌声にエレガントなスパイスを加える。「Happy Ending」「You and I」は彼女とは縁深いスウェーデンはマルメ制作。ファンを裏切らない安定感だろう。
新曲を含むクリスマス・ミニ・アルバム。人と人、心と心の繋がり=“CHAIN”をテーマにしたボニピンらしいどこか陰りのあるハート・ウォームなタイトル曲「CHAIN」に、洋楽カヴァー4曲を収録。別ヴァージョン「CHAIN〜The Birth Cry〜」は、厳かなアレンジが聖夜によりフィットしそう。
配信限定だった「Ring A Bell」の日本語歌詞版がCDとしてリリースされた。XBOX360用ソフト『テイルズ オブ ヴェスペリア』のテーマ・ソングになっており、アップ・テンポで心地よい。初回限定盤には、タイトル曲のPVなどを収録したDVDが付いている。
スウェーデンのプロデュース・チーム“Burning Chicken”との共同プロデュースによる9枚目のフル・アルバム。男性的ともいえる力強いビートを軸にしたロック・サウンドのなかで切なくもきらびやかなメロディが舞う。いつになくポジティヴなリリックも、きわめて魅力的。
まるで砂漠のように乾いた現代、ときには「水をちょうだい!」と叫びたくなることもある――そんなメッセージを伝えるミディアム・チューン。繊細かつダイナミックな手触りを持つリズム・アレンジと叙情的なストリングがひとつになったサウンドも素晴らしい。
スウェーデンのプロデュース・チーム、Burning Chickenとの共同プロデュースによる2007年第1弾シングル。アクロバティックなビートと刺激的なサウンド・エフェクトを軸にしたトラックのなかで、カラフルにしてアグレッシヴな旋律が舞う、新機軸のダンス・チューン。
“loves”シリーズの今回のお相手は、ベスト盤の大ヒットで勢いに乗るBONNIE PINK。ストリングスや早回しコーラスを取り入れたロマンティックな王道R&Bで、ダンディなVERBALとの相性もバッチリ。カップリングに起用したDOPING PANDAも凄いぞ。
ヒット曲[1](1)、話題の[2](14)、映画『嫌われ松子の一生』テーマ・ソング[2](11)を含む、珠玉のコンプリート・ベスト2枚組全28曲。デビューから10年。惚れ惚れする完成度の高さと充溢感、タイミング。まさにポップスの神様に祝福された誉れの一枚!★
資生堂ANESSAのCMソングは夏らしいアッパー・チューン。CM用にサビだけ作ってあったのを、急きょフル・サイズを作成した。スウェーデンのプロデュース・チーム、Burninig Chickenが前作に引き続き制作を担当。(2)はリトル・クリーチャーズの鈴木正人とコラボレートした。
タイトル・ナンバーは、自身も出演する映画『嫌われ松子の一生』のテーマ曲。迫力あるビッグバンド風アレンジで歌い上げるのは、はかないソープ嬢の世界。邦人アーティストとしては珍しいアプローチで、シンガーとしての力量を誇示している。カップリング2曲はライヴ音源。
前作で復活したトーレ・ヨハンセンらスウェーデン組との相性がよほどよかったようで、パワー・ポップからダンス・ミュージック寄りの曲までこなれた風情で歌っていく。案外スタッフ気質の強い人なのだろう、感情が前面に出てこない反面、完成度は高い。
前作に引き続きプロデュースにトーレ・ヨハンソンを迎え、アグレッシヴで80's的なロック色の強いサウンドを前衛的なエレクトロニクスで展開。強靱で鮮やかなシンセの音色もまぶしい。大胆なプログラミング、甘くソウルフルな彼女の歌声にも心奪われる。
トーレ・ヨハンソンをプロデューサーに迎えたシングル「Tonight,the Night」を含む6作目。“じっくりと良い曲を書く”ことに重点を置いた作品で、彼女のソングライターとしての才能をじっくりと楽しむことができる。いつになく自分をさらけ出したリリックも魅力的。★
何年ぶりだろう? ニューヨークでの刺激的な音作りなどをはさんで、再びトーレ・ヨハンソンをプロデューサーに起用した伸びやかなポップス。すべてトーレの打ち込みと演奏によるものだが、機械的ではなく実にハート・ウォーミング。ファルセットがとてもキレイ。
アルバム『Let go』『Just a Girl』の楽曲を中心にしたボニー・ピンク初のリミックスCD。テイ・トウワによるデビュー・シングル「オレンジ」のほか、コーネリアス、DJ HASEBEらが参加。正統派クラブ・ミックスからエスニック風まで、アプローチは実にさまざま。
楽曲や歌唱力、そして詞のオリジナリティに定評のあるbonnie pink。その英語詞曲のみを集めたベスト盤。彼女の前アルバム『evil and flowers』からの楽曲を中心に、シングルのカップリングなどアルバム未収録のレア・テイクを収録。
95年のデビュー後、約3年間に発表した日本語詞の楽曲の中から選出したベスト。改めてヴォーカル・スタイルの急激な変化にサプライズしてしまった。繰り返し頭(心ではない)を揺さぶるメロディとクールな視点を併せ持つ言葉は唯一無二。今後の展開がますます楽しみだ。
レコード会社移籍第1弾となるマキシ・シングル。デビューからのプロデューサーだったトーレ・ヨハンソンから離れての作品だが、すでにBonnie Pinkとしての個性は揺るぎないものとなっているので、今回も心地よく世界に浸ることができる。★
ジャパニーズ・コンテンポラリー・フィメール・シンガーとして、確固たる人気と実力を獲得した感のあるBonnie Pinkの新作マキシ。ライヴを2曲収録。いままでのファンは安心して買える完成度だが、ライヴでの化粧を落とした歌で新たなファンが増えそう。
『ヘヴンズ・キッチン』からわずか1年、再びスウェーデンにてトーレ・ヨハンセンとともに作られた新アルバム。前作は重たいサウンドが目立ったが、今回はシンガー・ソングライターのような、自由な音作りがいい。(12)ではギターも披露している。
骨太女性シンガー・ブームの中、(1)でブレイクしたオレンジ・ヘアーのお姉ちゃん、ボニー・ピンクのセカンド・アルバム。トーレ・ヨハンソンの箱庭系ほのぼのサウンドと奔放な彼女の芸風のせめぎ合いが聴きどころだ。とまれ(1)は彼女の代表曲になるでしょう。
カーディガンズを手がけたトーレ・ヨハンセンをプロデューサーに迎えたうえに、タンバリン・スタジオでレコーディングしてしまった禁断(?)のマキシ・シングル。本場仕込みだけあって、空気感みたいなものは向こうっぽい。でも、それだけじゃ……。
グランジ感覚のワイルドなギターが炸裂し、彼女の吐き出すかのような歌声がグッとせまってくる(1)。高音を生かしたキュートな声質で、軽いソウル風ポップに歌った(2)。16ビートのダンサブルな味わいを持った(3)と、Bonnie Pinkのいろんな顔が見られる作品だ。
京都在住の現役大学生という女の子1人によるユニット。彼女なりの経験や思考、好みが生み落とすラヴ&ピース観やソウルの在り方をがぎゅうと詰めこんだ1st。プロデュースはソロ・アルバムも高評価の井出靖。ゲスト・ミュージシャンも強者で豪華。