本人がアナログ・レコードを意識したというだけあって、まろやかな音が非常に耳に心地良い。特にタイトル曲のライト・ソウル感覚は格別で、彼のセンスの良さが炸裂した逸品。ほかにもTikTokのCMに使用された曲など、飄々としながら時代の最先端に触れ続ける彼の個性が存分に味わえる一枚だ。
2017年に活動10周年を迎えた大橋トリオの通算12作目。CMでお馴染みの「SHE」や布袋寅泰のギターが彩りを添える「Embark」をはじめ、ソウルフルで人懐っこいヴォーカルとキャッチーなメロディ、ほのかなスパイスが利いたアレンジが高度に融合。エヴァーグリーンな風格漂う極上のポップ・ミュージック。
活動10周年の節目にリリースとなるオリジナル・アルバム。洒脱な室内楽的アンサンブル、流浪感たっぷりの歌とメロディにやはりうっとりしてしまうなか、私らしさを肯定する「君だけのストーリー」や“思いのまま生きてみる”と誓う「タイムマシーン」など、凛とした言葉にはハッとさせられる。
2016年2月に通算10枚目のオリジナル・アルバム『10(TEN)』を発表し、シンプルに、ありのままのロックを歌った大橋トリオだが、「りんごの木」は、アコースティックな風合いが心地よく響くメッセージ・ソング。マンボのリズムで小気味良い「宇宙からやってきたにゃんぼー」は、アニメ『にゃんぼー!』主題歌。
通算10作目のオリジナル・アルバム。ピアノ、ギター、ドラムを中心としたシンプルなアンサンブルながら、躍動感と切れのある演奏が印象的で、そこに大橋の柔らかい歌がフィット。DVDには2015年に行なわれたNHKホールのライヴを完全収録。とんだ林蘭によるジャケットにも注目したい。
総勢13人編成のビッグ・バンドとともに行なった一夜限りのライヴを収録。前半がジャズ・アレンジの曲、後半になるとポップ・ナンバーを連発し、総じてじっくりと聴かせる。ゴージャスなサウンドと彼のハスキー・ヴォイスとはとても相性がいい。カヴァーの「贈る言葉」も絶妙な仕上がり。
作曲・プロデュース業などをはじめ、2009年に歌手としてもメジャー・デビューした大橋好規によるソロ・ユニット初のベスト盤。インディ時代からの代表曲や未発表曲にコラボ曲、バラード、カヴァーに映像も加え、冴えわたる音楽センスと魅惑的なヴォーカルが凝縮されている。
初のクリスマス〜冬曲アルバム。ユーミン、マライア・キャリー、デヴィッド・ボウイなど原曲からガラリと姿を変えた、でもいずれもジャジィで心地良いカヴァー曲のほか、オリジナル曲もたっぷり収録。その洒脱な仕上がりに唸らされる。三宅唱監督の短編映画を収めたDVDとの2枚組。
大橋好規のソロ・ユニットで、5枚目となるフル・アルバム。今回はレア・グルーヴ的とでもいえそうな、ファンキーかつグルーヴィなサウンド。いつも通りほぼすべての楽器をこなし、ソロ・プレイもたっぷり入って“一人ジャム・バンド状態”な趣。彼のセンスの良さが炸裂している。
平井堅、布袋寅泰、BONNIE PINKなど、曲ごとに異なる豪華ゲストが参加したコラボ・アルバム。それぞれが個性を存分に発揮しつつ、大橋のジャジィかつメロウなテイストが一貫しているので、コラボでも彼のポップ・センスが際立った仕上がり。中でも矢野顕子とのガチンコ勝負が白眉。
男性ソロ・ユニットのカヴァー集第3弾。小沢健二「ラブリー」、久保田利伸「LA・LA・LA LOVE SONG」、フォーク・クルセダーズ「あの素晴らしい愛をもう一度」やベン・フォールズ・ファイヴの曲のほかに、「真夜中のひだまり」英語版などのセルフ・カヴァーも収録。アコースティックな質感のポップな趣だ。
トリオと名乗る一人ユニットのアルバムは、ソフトな歌い回しの先達とも言える秦基博とのデュエット曲「モンスター」をまじえ、柔和な中にもソングライターとしての才覚もちらり。英語詞を含む曲では、歌・演奏ともにスウィング感を増す。そのあたりに焦点を当てると、キャラがさらに際立つのでは。
『R』とともに2枚同時発売されたうちの一枚で、こちらにはBONNIE PINKとのデュエット曲「Be there」、伊澤一葉(aapa/東京事変)が参加した「ユニコーン」などを収録している。途中、インスト・チューンを2曲挿入した構成なので10曲入りながら流れがスムーズになっている。大橋好規らしい洒脱なポップスが満載。
カヴァー・アルバム第2弾。前回は海援隊など日本のアーティストも含まれていたが、今回はエアロスミス、ママス&パパス、デヴィッド・ボウイなど、すべて洋楽だ。いずれも意外な選曲には変わりないが、それにしてもソフトで心地よい独自の空間を作り上げていてとても心地よい。
“トリオ”といっても、大橋好規名義で、作曲家としても活躍している、シンガー・ソングライターのソロ・ユニット。この2作目では、浜田真理子や布袋寅泰、半野喜弘などゲストを加え、これまでのジャズを基調としたポップスという方向性はそのままに、さらに、奥行きのあるサウンドへ進化させている。
2009年“CD SHOP大賞”で準大賞を受賞した大橋トリオのカヴァー・アルバム。海援隊の「贈る言葉」とマイケル・ジャクソンの「HUMAN NATURE」が違和感なく並ぶ選曲の妙と幅の広さに驚かされるが、ボサ・ノヴァ、ジャズのエッセンスを巧みに消化した多彩なアレンジは統一感があり、気持ちよく聴ける。
マルチ・プレイヤー的資質も持つ、シンガー・ソングライターの個人ユニットのメジャー第一作。秀でた洋楽感覚が活きた、統一性を持つしなやか表現。その総体はまさに、軽快でブライトな、今のシティ・ポップ。風通しが良いと言いたくなる、さりげなさがまた魅力。
マルチ・プレイヤーである大橋好規によるソロ・プロジェクトの、メジャー・デビュー・アルバム。風通しが良く、なんとも手触りの良い、ラブリーな楽曲がずらり。完成度の高い、含蓄豊かでハイ・センスな日本人のポップスと言うしかない。
ピアノ、ギター、ベースなどを弾きこなす、マルチなプレイヤー、大橋好規のソロ・プロジェクトのセカンド・アルバム。ジャズに大きな影響を受けたそうだが、世界観はもっと幅広い。音だけでなく自身も非常にスタイリッシュで、俳優としても活躍できそう。