ミニ・レビュー
78年の『ルル』で一躍メットのスターになったファーレイも既に46歳、この最新録音では粋なセンスでワイルの歌曲に新境地を聴かせる。初期の歌劇作品よりも作曲者渡米後の諸作の方が良い出来で、頽廃的なムードさえ漂わす(2)(4)などチャーミングな歌唱だ。
収録曲
01「ハックルベリーフィン」〜来年の今頃
02ミュージカル「ヴィーナスの恋」〜スピーク・ロウ
03ヴォードヴィル「ラヴ・ライフ」〜彼のせい、私のせい?
04「闇の女」〜ジェニーの一代記
05ミュージカル「ヴィーナスの恋」〜それが彼
06「闇の女」〜人生は一度だけ
07ミュージカル「ヴィーナスの恋」〜愚かな心
08コメディ「ハッピー・エンド」〜マドロス・タンゴ
09歌劇「マハゴニー市の興亡」〜アラバマ・ソング
10同〜ハヴァナ・ソング
11コメディ「ハッピー・エンド」〜幼きよき日 (三つの救世軍の歌)
12同〜地獄の百合
13歌劇「三文オペラ」〜ポリーの歌
14同〜セックスのとりこのバラード
15美しい小娘
16「ベルリン・レクイエム」〜殉難者の記念碑
17騎手の歌
18コメディ「ハッピー・エンド」〜わが身を恐れるな (三つの救世軍の歌)
19歌劇「マハゴニー市の興亡」〜薄情の歌
演奏
キャロル・ファーレイ(S)ロジャー・ヴィニョールズ(p)