ミニ・レビュー
日本の演歌界を支える重鎮へと成長した細川たかし。切々と響きわたるストリングスや尺八のメロディ。どこか優しさも漂わせた細川たかしの歌声。どっしりと響く歌ばかりなのに、安心感を覚えてしまうのは、彼の歌声に抱擁力があるからに違いない。
収録曲
01双葉山
02恋の酒
03女の十字路
04北緯五十度
05矢切の渡し
江戸時代から続く「矢切の渡し」を歌謡曲にして残そうという思いが込められた、情緒あふれる名曲。昭和51年発表のオリジナル・ちあきなおみ版以来埋もれていたが、彼女とは正反対の陰りのない歌声で大ヒットへ導いた。
06港夜景
07北斗の星
08女のしぐれ
09みれん心
10北酒場
ソフトな民謡調。そんな細川独自の歌声と、朗らかなメロディの奇跡的な出会いで、ミリオンセラーを記録。レコード大賞初受賞に加え、ネアカなイメージを大衆に植え付けるきっかけともなった、転機を飾る作品だ。
11佐渡の恋唄
12浪花節だよ人生は
小野由紀子発表後、木村友衛によるリヴァイヴァルで火がつき、後に16人の歌手がこぞって歌ったという異色の作品。リズミカルな三味線と見事にマッチした細川のカラリとした歌い口は、その中でも一番のヒットとなった。
13おんなの春
14ゆきずり
15北国へ
16いのち舟