ミニ・レビュー
2006年1月発売のアルバムに先行するマキシ・シングル。タイトルこそ物騒だが、(1)はメロディ・メイカーとしての彼女の揺るぎない資質を痛感させられるファンキーなポップ・ソング。(2)は、何と70年代のAORシンガー、ネッド・ドヒニーのカヴァーだ。
ガイドコメント
1stアルバム発表後、ツアーやメンバー交代を経た彼らの約1年ぶりとなる3rdシングル。椎名林檎の作詞作曲によるメイン曲ほか、ネッド・ドヒニーの1976年の人気ナンバーのカヴァー(2)とバラード曲(3)を収録。
収録曲
01修羅場
カリスマ・フィメール・ロッカー、椎名林檎を擁するロック・バンド“東京事変”が1stアルバム以来久々にリリースしたシングル。変拍子気味のリズムに乗せて、椎名林檎がいつもの病的なヴォーカルを聴かせるヘヴィなロック・ナンバー。
02恋は幻
ネッド・ドヒニーが1976年にリリースしたヒット・ナンバーを、東京事変がヘヴィにカヴァー。リズム隊にサイケデリックにからみつくシンセが、万華鏡的な美しさを醸し出すロック・ナンバーに生まれ変わらせている。
03落日
シンプルなピアノの調べに乗せて、椎名林檎が朗々と歌い上げる美しいバラード・ナンバー。とはいっても一筋縄ではいかないのが東京事変、どこか血のにおいが漂ってくるような生々しさを表現できる彼女の力を実感できる。