ミニ・レビュー
テクノ/エレクトロニカの要素を取り入れた先進的なロック・サウンドと、フォーク・ギター1本で歌っても通用する骨太な歌で各メディアから絶賛された3作目『シンシロ』から約1年ぶりの音源となるセカンド・マキシ。刹那の快楽と思慮深さが同居したキラー・チューン。★
収録曲
01アルクアラウンド
「kissmark」CMソングに起用された2ndシングル。東京をホームにして音楽で生きていくという覚悟の証を綴ったナンバーで、ロックとエレクトロ・サウンドが融合した、懐かしいダンス・ミュージックを思わせるレトロな仕上がりになっている。
02スプーンと汗
フォーク・ソング+エレクトロというコンセプトで制作された一曲。哀愁漂う静かなアコギのバックで響く不思議なサウンドが幻想的。力の抜けた声がアンニュイな印象を与えるも、詞は静かにして強い想いを秘めていて、胸に深く突き刺さる。
03ネイティブダンサー (rei harakami へっぽこre-arrange)
3rdアルバム『シンシロ』収録曲の、レイ・ハラカミを迎えたリミックス。原曲のリズミカルなダンス・チューンとは打って変わって、浮遊感のある淡いサウンドが心地よさを感じさせる。儚い歌詞とマッチしたノスタルジックな仕上がりになっている。