ミニ・レビュー
17世紀フランスの支配階級におけるリュート音楽の隆盛を伝える手書き曲集『ド・セズネ』のエッセンスを堪能。アントニーニは楽器のルーツ(アラブ)に及ぶ研鑚を重ね、教鞭もとる演奏家。彼女の爪弾く11コース楽器の響きは、クラリティ、安定感、リズム感に優れ、音楽に深みを与える。
ガイドコメント
17世紀フランス・リュート音楽のエッセンスをまとめた、リュート史上重要な写本『ヴィドリ・ド・セズネの音楽帳』に収められた曲を収録したアルバム。演奏は古楽界を牽引してきたリュート奏者、アントニーニ。ファンには見逃せない一枚だ。
収録曲
01ニ長調の組曲 (エモン/ド・ヴィゼー)
02シャコンヌ ト短調 (作者不詳)
03イ短調の組曲 (ガロ/ゴーティエ/エモン)
04ハ短調の組曲 (デュフォー/デュ・プレ)
05シャコンヌ ヘ長調 (作者不詳)
06ニ短調の組曲 (作者不詳/アルデル/ジャクソン/老ゴーティエ)
07シャコンヌ ト長調 (ド・ヴィゼー)
08嬰へ短調の組曲 (デュ・ビュ/老ゴーティエ)
09ホ短調の組曲 (作者不詳/ジャクソン/ド・ヴィゼー)
10シャコンヌ ヘ長調「小さな滝」 (老ゴーティエ)
11イ長調の組曲 (デュ・ビュ/作者不詳)