ミニ・レビュー
タンゴを中心にソロやミュージカルでも活躍する石井有子のアルバム。耳で読む(文字のない)物語という趣向だが、こだわりの選曲によるヴァイオリン小品集としても楽しめる。委嘱作品「第12話 4つの小さなメロディー」はキャラクターの異なる4つの小品から成り、小粋で洒脱な色あいが素敵。
ガイドコメント
国立音大出身で、タンゴを中心にソロや室内楽、ミュージカルと多岐にわたって活躍する石井有子のデビュー・アルバムは、注目の作曲家・西澤健一への委嘱作品とピアソラも含む小品集となっている。
収録曲
〈ヴィオリーナの12のお話〉
01第1話 朝の歌 (エルガー)
02第2話 セレナーデ・エスパニョール (シャミナーデ/クライスラー編)
03第3話 美しき夕べ (ドビュッシー/ハイフェッツ編)
04第4話 メロディー (チャイコフスキー)
05第5話 美しきロスマリン (クライスラー)
06第6話 奥様お手をどうぞ (モーツァルト/ブッシュ編)
07第7話 毛皮のマリー (エラール)
08第8話 スケルツォ (ブラームス)
09第9話 レントより遅く (ドビュッシー/ロック編)
10第10話 真夜中の鐘 (ホイベエルガー/クライスラー編)
11第11話 ボルデル1900 (ピアソラ)
12第12話 4つの小さなメロディー (西澤健一)
演奏
石井有子(VN) (1)〜(5)(12)佐藤美歌,(7)〜(10)金益研二(P) (6)(11)竹内永和(G)