ミニ・レビュー
デビューしてわずかな期間で世界的に知られるようになった彼女のファースト・アルバム。全12曲、一度聴いたら脳内をリピートしてしまうエッジの立った個性豊かな楽曲が目白押し。しかし不思議とアルバムとなると全体に芯が一本通り絶妙なバランスに。初回盤は豪華フォトブック&DVD付き。
ガイドコメント
青文字系モデルから原宿のアイコンへと飛躍した、きゃりーの1stアルバム。世界各国で絶賛された「PONPONPON」や「つけまつける」、「an」CMソング「きゃりーANAN」ほか全12曲を収録。プロデュースは中田ヤスタカ(capsule)。
収録曲
[Disc 1]
01ぱみゅぱみゅレボリューション
マーチングバンド風のイントロが愉快な、1stアルバム『ぱみゅぱみゅレボリューション』の冒頭を飾る約1分と短いイントロダクション。歌詞は“らんらんらんらん”のみだが、その歌声が好奇心いっぱいのいたずらっこのようなキュートさで、たまらない。
02つけまつける
代表曲にしてヒット・チューン。「つけまつける」というタイトル然り“付けるタイプの魔法”など、ユーモラスなフレーズも話題となったが、この歌詞と中田ヤスタカによる中毒性の高いメロディが融合、結果、何度でも聴けてしまう。豆しぱみゅぱみゅCMソング。
03PONPONPON
デビュー・ミニ・アルバム『もしもし原宿』のリード曲にしてバンタンCMソングに起用のポップ・チューン。海外でも話題となった、タイトル然り、ユーモラスな日本語未満の歌詞とメロディがクセになる、ヘヴィロテ確実の名曲だ。
04みんなのうた
幼稚園のおゆうぎにもぴったりの、手をたたいてリズムを楽しむサンバやスカを取り入れたポップ・チューン。アコーディオンやホーン、ボンゴなどさまざまな楽器がどんどん足されてにぎやかになっていくさまが楽しい。
05きゃりーANAN
本人出演の求人情報サービス「an」CMソングに起用の“労働讃歌”。欲しいもののために働く、というシンプルな欲求をストレートな歌詞にした最高にポジティヴなポップ・チューン。これを聴きながら部屋の掃除をしたらいつも以上にはかどりそう。
06CANDY CANDY
4つ打ちのリズムとちょっぴり切ないメロディが心地よい、色とりどりのキャンディの画が浮かぶカラフルなポップ・チューン。サビの、呪文のように無機質に“CANDY”を連呼する歌声が妙にクセになってしまうこと必至。
07Drinker
19歳でまだお酒を飲めないきゃりーぱみゅぱみゅの、お酒を飲む人たちに対する憧れや不思議を中田ヤスタカが詞にしたキュートなポップ・チューン。ロマンティックかつ弾むようなメロディのポップ・チューンに仕上がっている。
08おねだり44℃
どうしても学校に行きたくないから体温計をわざと上げたら44度になってしまったという、ドジっ子な歌詞をコミカルに仕上げたドラマティックで楽しいポップ・チューン。本人出演のケンタッキー「クラッシャーズ」CMソング。
09スキすぎてキレそう
アルバム『ぱみゅぱみゅレボリューション』随一のラヴ・ソング。倦怠期を迎えすれ違いがちながらも彼氏が大好きだという気持ちを綴った歌詞と切ないメロディが絶妙にマッチしている。4つ打ちのリズムはドキドキする心臓の音に重なる。
10ぎりぎりセーフ
“原宿系のカリスマ”と呼ばれるきゃりーぱみゅぱみゅの、原宿を舞台にした歌。おしゃれな子たちでいっぱいの原宿に向かうワクワク感と遅刻しないかドキドキしている気持ちがない交ぜになった、ティーンのためのポップ・チューン。
11おやすみ
アルバム『ぱみゅぱみゅレボリューション』の終盤を飾る、映画でいうところのエンドロールにふさわしいような、ピアノを基調としたシンプルな演奏のワルツ。ライヴでも最後に歌われる、“一度さよなら、また会おうね”というメッセージが込められた歌だ。
12ちゃんちゃかちゃんちゃん
1stアルバム『ぱみゅぱみゅレボリューション』の最後の曲。しっとりとした前曲「おやすみ」がラストだと思わせながら(?)、そうはいかず明るいナンバーで終わるのがきゃりー流。収録曲のメドレーをインストで挟みつつ“see you again”と歌っている。
[Disc 2]〈DVD〉
01PONPONPON (MUSIC VIDEO)
02つけまつける (MUSIC VIDEO)
03CANDY CANDY (MUSIC VIDEO)
04もしもしクアトロLIVE