ミニ・レビュー
アリス=紗良・オットがグリーグを録音した。待ちかねたファンも少なくないだろう。バックはサロネン率いるバイエルン放響。2015年ミュンヘンでのライヴ収録だ。クリーンで輝く音色が聴きもの。デリケートに揺らぐピアノに寄り添うオケの巧さ。ベルリンで弾いた小品でもアリスは冴え冴えとした音楽を聴かせる。名演。
ガイドコメント
オリジナル・ソロ作品としては前作『ピクチャーズ』から4年ぶりの6枚目のアルバム。バイエルン放送交響楽団と共演した、メルヘンな作品に仕上がっている。グリーグの代表曲「ピアノ協奏曲イ短調op.16」などを収録している。
収録曲
グリーグ:
01ピアノ協奏曲イ短調op.16
02昔々op.71-1
03蝶々op.43-1
04アルバムの綴りop.12-7
05ソルヴェイグの歌 (「ペール・ギュント」第2組曲op.55〜第4曲) (グリーグによるピアノ・ソロ版)
06妖精の踊りop.12-4
07春に寄すop.43-6
08小人の行進op.54-3
09夜想曲op.54-4
10小川op.62-4
11山の魔王の宮殿にて (「ペール・ギュント」第1組曲op.46〜第4曲) (グリーグによるピアノ・ソロ版)
12バラード風にop.65-5
13トロルドハウゲンの婚礼の日op.65-6
14小妖精op.71-3
演奏
アリス=紗良・オット(P) (1)エサ=ペッカ・サロネン指揮 バイエルン放送交響楽団