ミニ・レビュー
デビュー40周年を記念して、加古の変遷をあらためて世に知らしめるセットが登場した。90年代以降に彼を知ったファンにとって、フリーや12音技法による圧倒的なジャズ演奏はまさに衝撃。マイナー・スケールが強い印象を与える数多の作品群への架け橋となる「ポエジー」を中央に据えた、意味深いコンパイルだ。★
ガイドコメント
“ピアノの詩人”とも称される加古隆のデビュー40周年を記念した2枚組ベスト盤。Disc1は気鋭のフリージャズのピアニストとして活動していた時代の演奏を、Disc2にはCMやドラマ、映画音楽などに使用されたオリジナル作品を中心に収録している。
収録曲
加古隆:
[Disc 1]〈JAZZ〉
01パラドックス
02ナイト・ミュージック
03ドデック
04マイクロ・ワールド
05チトン通り11番地
06僧院の庭
07スクロール
[Disc 2]〈POESIE〉〈ピアノ・ソロ作品〉
01ポエジー
02秋を告げる使者
03ジブラルタルの風
04アクア・ブルー
05NHKスペシャル「映像の世紀」テーマ〜パリは燃えているか
06NHK「人間ドキュメント」テーマ〜黄昏のワルツ)
07フジテレビ・ドラマ「白い巨塔」〜白い巨塔
08NHKスペシャル「プロジェクトJAPAN」エンディング〜フェニックス
09映画「大河の一滴」〜大河の一滴
10映画「阿弥陀堂だより」〜風のワルツ
11映画「博士の愛した数式」〜博士の愛した数式〜愛のテーマ
12映画「明日への遺言」明日への遺言
13映画「最後の忠臣蔵」最後の忠臣蔵〜夢なれど