ミニ・レビュー
平均律ならぬ適正律とあえてこだわる武久の独自アプローチ。前作同様、巻によって楽器を替え、個々の曲ごとにその作りや企図に綿密に考証を加えて想像力を飛翔させ、その想いに沿ってそれぞれの楽器が持つ音色を最大限駆使して、耳もアタマもずぶり作品世界に引き込む。心なしか音楽の密度がさらに濃い。★
収録曲
J.S.バッハ:〈適正律クラヴィーア曲集 第1集より(チェンバロによる)〉
01第7番変ホ長調BWV852
02第8番変ホ短調/嬰ニ短調BWV853
03第9番ホ長調BWV854
04第10番ホ短調BWV855
05第11番ヘ長調BWV856
06第12番ヘ短調BWV857
〈適正律クラヴィーア曲集 第2集より(フォルテピアノによる)〉
07第12番ヘ短調BWV881
08第11番ヘ長調BWV880
09第10番ホ短調BWV879
10第9番ホ長調BWV878
11第8番嬰ニ短調BWV877
12第7番変ホ長調BWV876
〈適正律クラヴィーア曲集 第1集より(フォルテピアノによる)〉
13第8番前奏曲変ホ短調BWV853
演奏
武久源造((1)〜(6)HC,(7)〜(13)HF)