ミニ・レビュー
メジャー・デビュー前の録音も含めると4枚目のアルバムとなる。ショパンのバラードがメインではあるが、リスト編曲の歌ものが重要なカギを持っている。考えてみればバラードもまた詩の形式のひとつで、ショパンのバラードも歌だ。ここには河村の歌心があふれている。なかなかいい。
ガイドコメント
河村尚子の4枚目、RCAから3枚目となるアルバム。デビュー以来、アルバムを出すごとに評価が高まる河村の今作は、ショパンのバラードにリスト編曲の歌ものを入れているところがミソ。圧巻は「イゾルデの愛の死」だ。
収録曲
01バラード第1番ト短調op.23 (ショパン)
02バラード第2番ヘ長調op.38 (ショパン)
03バラード第3番変イ長調op.47 (ショパン)
04バラード第4番ヘ短調op.52 (ショパン)
05乙女の願いS.480-1 (ショパン/リスト編)
06いとしき娘S.480-5 (ショパン/リスト編)
07ますS.563-6 (シューベルト/リスト編)
08糸を紡ぐグレートヒェンS.558-8 (シューベルト/リスト編)
09水車職人と小川S.565-2 (シューベルト/リスト編)
10イゾルデの愛の死S.447 (ワーグナー/リスト編)