ミニ・レビュー
水俣病をテーマにした3部構成の組曲(21分半)が話題になった76年録音作。当時13歳だった娘(マンデイ満ちる)のあどけない歌声から始まるその組曲は、平和な村が繁栄を謳歌しながら最後は悲惨な結末を迎える様子をドラマティックに表現していて感動的。秋吉、入魂の一作。
ガイドコメント
デビュー作『孤軍』でも社会問題を取上げた彼女だが、ここでも水俣病による被害を切実なサウンドで表現。サウンド面でも日本の能を組み込んだ斬新な音作りが話題となった。『孤軍』と並ぶ恐るべき傑作。
収録曲
01STUDIO J
02TRANSIENCE
03SUMIE
04MINAMATA: PEACEFUL VILLAGE|PROSPERITY & CONSEQUENCE|EPILOGUE