ガイドコメント
デビュー12周年目を迎える倖田來未の10thアルバム。TEEDAを迎えた「Poppin love cocktail」やドラマ『謎解きはディナーのあとで』オープニング曲「Love Me Back」などのシングルを含む、全17曲収録の豪華盤だ。
収録曲
[Disc 1]
01Introduction〜JAPONESQUE〜
10thアルバム『JAPONESQUE』の文字どおりのイントロダクション。1分30秒弱の間に、琴や鼓の音を用いた“和”とデジタルなサウンドの融合をマリア・マーカスが提供。倖田的“日本”を提示したトラックだ。
02So Nice (feat.Mr.Blistah)
クレンチ&ブリスタのMr.Blistahを従えて導くのは、“もっと もっと もっと”という尽きない欲求が交差するエロティックなメイクラヴ・ストーリー。エロかっこいい倖田の面目躍如たる、エスニックな色香も漂うエキゾティックなナンバーだ。
03Boom Boom Boys
鋭利なギター・サウンドを走らせた、トビー・ガッド制作のロック・エレクトロ。クラブではしゃいだ後は男と“アフター”パーティへ……こんなセクシーな毎日がたまらないと、“Boom Boom”と高鳴る鼓動を揺らしながら、明け透けに語ったビッチ・ソングだ。
04V.I.P. (feat.T-Pain)
オートチューンの申し子を客演に、ビヨンセ「イフ・アイ・ワー・ア・ボーイ」制作のトビー・ガッド、マイリー・サイラス「パーティー・イン・ザ・U.S.A.」提供のジェシー・Jが参加。この上ない豪華な布陣に、倖田も無敵ぶりを披露。うねり弾けるパーティ・クラブ・エレクトロだ。
05Slow (feat.Omarion)
トミー・クリント制作のエレクトロ・ミッド。金も車もいらない……そのままのあなたがいれば充分と男の独りよがりな考えをいさめる歌だ。オマリオンはエフェクト使いのラップで登場し、ゆっくり愛を進めようと説く倖田を脇で紳士的にサポート。
06Brave
春川仁志のハートウォームなメロディと四家卯大の瑞々しい弦が大らかな安らぎを生むミディアム・バラード。もう一度巡り逢って愛したい……そばにいて欲しい気持ちを綴った失恋ソングだが、きらめいたアレンジが悲痛さを和らげている。
07Everyday
倖田來未のチャーミングな部分を引き出した愛らしいポップ・チューン。どんな時でもいつも二人一緒だからという想いを曲全体に漂わせたのは、HIRO制作によるラヴリーなトラック。歌唱にもあふれんばかりの幸せを感じる。
08IN THE AIR
50thシングル「4 TIMES」収録の4つ打ちハウス系のナンバー。優しい眼差しで想いを語るようなソフトタッチのラヴ・ソングで、制作はEXILEや嵐も手掛けるプロデューサー、エリック・リッドボムによるもの。
09You are not alone (Acoustic Version)
51st「愛を止めないで」収録曲のアコースティック・ヴァージョン。温かいオルガン、安らぐギター、元気をくれるクラップなどに囲まれながら、いつだって私がそばにいると優しくも強い歌唱で勇気づける。制作はA Beatard。
10Interlude〜JAPONESQUE〜
10thアルバム『JAPONESQUE』の中盤に配されたインタールード。エキゾティックな和と性急にうねるビートとを組み合わせ、神秘的な世界観を構築。マーティン・スヴェンソンによる約1分15秒のドラマティックなトラックだ。
11ESCALATE
R&BシンガーのARIAが提供しdee.cが制作したクラブ・ダンサー。クール&セクシーなトラックに乗せて、倖田の得意とする完全女性上位な恋愛ゲームを展開。斜に構えてチラッと見やるような不敵なヴォーカルに、妖しさが見え隠れ。
12Love Me Back
狙った相手は逃さない……自信と欲望に満ちた女を好演するマシュー・ティスラー制作のミッド・ダンサー。“チェック、チェック……”のささやきやフックのファルセットも魔性の濃度がたっぷり。フジテレビ系ドラマ『謎解きはディナーのあとで』オープニング・テーマ。
13No Man's Land
海外制作陣中心に手掛けたロック・テイストのナンバー。鬱屈な雰囲気のなかで語られるのは、抜け出すことができずにいる縛られた関係について。ミクスチャー風のフロウを見せるヴァースや諦めにも似た覚悟を吐き出す後半が印象的。
14愛を止めないで
鈴木京香主演映画『セカンドバージン』主題歌となった51stシングル。誰よりもずっと愛していると胸が裂ける想いで綴ったラヴ・ソングだ。狂おしい想いを吐露する歌唱は倖田の真骨頂。ささやかなラテン・アレンジにもグッと胸が詰まる、ドラマティックなバラードだ。
15KO-SO-KO-SO
50thシングル「4 TIMES」収録のエレクトロR&B。意味深な“KO-SO-KO-SOと”のリフレインがジワジワと耳を侵す。倖田の手口はあくまで女性主導のラヴ・モーションで、妖しい声色に男は悩殺KO寸前だ。日本テレビ系ドラマ『ピースボート』主題歌。
16Lay Down
A Beatard制作のクラブ・エレクトロで、ニッキー・ミナージュあたりを意識したラップ風パートが印象的。妖しくミステリアスなムードのなかで、夢中にさせてみてと駆け引きしながらのメイクラヴァーだ。硬質でクールなトラックが濃密な快楽空間を盛り上げる。
17Love Technique
韓国制作陣が多くを手掛けた、いわゆるK-POP路線のディスコ・ポップ。タイトルからは官能を匂わすが、詞世界は倖田のチャーミングな部分を強調した愛らしいもの。よくあるカップルの心境を微笑ましく描いている。ハッピー度満載で歌唱も実にキュート。
18Poppin'love cocktail (feat.TEEDA)
ラップに迎えたTEEDAをはじめ、BACK-ONメンバーが制作参加した50thシングル「4 TIMES」収録曲。オフスプリング「プリティ・フライ」風イントロからミクスチャー的アプローチで展開。夏の恋模様をゴキゲンに描いた爽快ポップ・ロックだ。
19All for you
Hi-yunkのギターをバックに歌うアコースティック・ライヴ仕様。生の温かさが伝わる雰囲気のなかで、愛しい人への心いっぱいの想いを祈るように歌い上げる。飾り気のない”笑顔で歌うわ”という歌唱がじんわりと伝わるラヴ・バラードだ。
[Disc 2]〈DVD〉〈Music Video〉
01Poppin'love cocktail (feat.TEEDA)
02Boom Boom Boys
03No Man's Land
04V.I.P. (feat.T-Pain)
05KO-SO-KO-SO
06Lay Down
07ESCALATE
08Love Me Back (Album Version)
09So Nice (feat.Mr.Blistah)
10Slow ()feat.Omarion
11IN THE AIR
12Everyday
13Love Technique
14You are not alone (Acoustic Version)
15愛を止めないで
16Brave
17All for you