ミニ・レビュー
神々しいまでの威光を放った晩年のカラヤンよりも、60年代前半の覇気の漲った壮年期の方に魅力を感ずるファンも多いはず。本盤はその力量を存分に伝えるものだ。ライヴ。オケにしても歌手にしても万全とは言い難いが、演奏の凝集中と求心力は絶大。
ガイドコメント
カラヤン生誕90周年を記念してリリースされる、ウィーン国立歌劇場ライヴ・シリーズの1つ(初発売)。スカラ座との協力体制を確立、ウィーンでのイタリア・オペラ上演の活発化を示した公演。
収録曲
歌劇「ポッペアの戴冠」 (エーリヒ・クラークによる1960年版 全曲)
演奏
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮 ウィーン国立歌劇場管弦楽団&合唱団 セーナ・ユリナッチ,グンドゥラ・ヤノヴィッツ,オリヴェラ・ミリャコヴィチ,ゲルダ・シャイラー(S)マルガリータ・リロヴァ(Ms)ヒルデ・レッセル=マイダン(A)ゲルハルト・シュトルツェ,マレー・ディッキー,エルマーノ・ロレンツィ,エーリヒ・マイクト(T)オットー・ヴィーナー(Br)カルロ・カーヴァ,ジークフリート・ルドルフ・フレーゼ(Bs)