スマッシング・パンプキンズ / マシーナ / ザ・マシーンズ・オブ・ゴッド

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スマッシング・パンプキンズ / マシーナ / ザ・マシーンズ・オブ・ゴッド
CD
かつてオルタナティヴ・バンドとして、圧倒的な影響力を持ったバンドの第5作。ドラムのジミー・チェンバレンが復帰し、メランコリックでありながらも力強いサウンドが戻ってきた。ビリー・コーガンの、どこかふっきれた感じのヴォーカルも好感が持てる。
ドラマーのジミーがめでたく復帰するも、不仲から解散を決めて制作に入ったという、2000年発表の“さよなら”アルバム。メランコリックな雰囲気は残しつつ、往年のファン待望のオルタナ轟音サウンドがカムバック。有終の美を飾る深みのある作品。
トラックリスト
01THE EVERLASTING GAZE
インダストリアル直系のゴリゴリなギター・ノイズとズシンと重いリズムが脳天に叩きつけられるハードなロック・チューン。チェーンソーのように凶悪なギター・リフが容赦なく牙を剥くサウンドは、スマパン結成時の初期衝動と遜色ないくらいにささくれ立っている。
02RAINDROPS + SUNSHOWERS
耽美なメロディと爆撃のようなドラミングを融合させたダンサブルなナンバー。ニューウェイヴ的なアプローチはこれまでもあったが、ここでのドラム・パターンは完全にメタル。その重厚なビートがロックでもなく、ダンスでもない、新たなサウンドを生んでいる。
03STAND INSIDE YOUR LOVE
点滅するように不安定なアルペジオのフレーズから、ギター・ノイズが爆発するサビへと一気に突入するメロディックかつドラマティックなバラード・ナンバー。表情豊かなビリーの歌声が、曲の世界をより美しく際立たせている。
04I OF THE MORNING
ダンス・ビートと陰影のあるメロディを融合させたニューウェイヴ的アプローチで聴かせる一曲。UKロック特有の湿っぽさを体現しつつも、中盤のギター・ソロやファズを効かせたギター・ノイズが妙に乾いていたりと、USバンドらしい手癖も見え隠れしている。
05THE SACRD AND PROFANE
BPMの遅いブレイクビーツのリズムを導入。その上にドラマティックなギター・サウンドを絡めることで、ロックのダイナミックさと耽美さを融合させることに成功している曲。色彩豊かなメロディはまるで絵画を見ているかのよう。
06TRY, TRY, TRY
ギター・サウンドをほとんどカットし、キーボードやハープの音を前面に押し出したファンタジックなサウンドや牧歌的で明るいメロディは、スマパンの新機軸ともいえる。ビリーの陶酔したような心地良い歌声が微笑ましい曲だ。
07HEAVY METAL MACHINE
ヘヴィなリズムとノイジーなメタル・サウンドを基盤とした曲。サビで一気に美メロに転化し闇から光へと向かう構成は、彼らの得意とする手法だが、メタル・サウンドと美メロという両極端な要素をここまで理想的に融合させた曲はそうない。
08THIS TIME
こぼれ落ちるようなアルペジオとダイナミックなギター・サウンドのコントラストが描き出す、切なくも美麗なメロディに酔いしれるメロウ・チューン。どこまでも透明でどこまでも純粋なサウンドに、心が浄化されていく錯覚さえも起こす。
09THE IMPLODING VOICE
ヘヴィ・メタル特有の胃もたれしそうなほどのデジタル・ノイズを、ニューウェイヴ的な軽めのダンス・ビートと融合させることですっきりと聴かせるダンス・ナンバー。水と油のように相反する要素を繋ぐ役目としてビリーの歌声が機能し、ちょっとひねくれたポップ感を醸し出している。
10GLASS AND THE GHOST CHILDREN
不協和なギターと呪術的なリズムが少しずつ絡み合い、丹念に音の世界を織り上げていく壮大なバラード。時折即興的にかき鳴らされるギターのリフやノイズが、ペンキをぶちまけるように荒々しくサウンドに色彩を加えていくさまがなんともダイナミックだ。
11WOUND
乾いたギター・カッティングが疾走する、爽やかなギター・ポップ・ナンバー。U2にも通じる軽やかなメロディとポップネスは風のように心地良い。メタル、ロック、ダンスとさまざまなアプローチをしてきたスマパンが行き着いた新境地といえる。
12THE CRYING TREE OF MERCURY
陰鬱なメロディと重苦しいビートが支配するひたすらダークな一曲。時折オリエンタルなフレーズが差し込まれており、それが妖艶な雰囲気を醸し出している。後半のデジタル・ノイズの嵐が、切迫した世界を現出させている。
13SPEED KILLS
重々しいビートと闇を奏でるアルペジオや霧のようなデジタル・ビートが、憂鬱に彩られたメランコリックな世界を現出させている。聴く者の感覚を麻痺させ、ひたすら迷わせるような恐ろしさを秘めたナンバー。
14AGE OF INNOCENCE
乾いたギターの明るいフレーズに疾走感に満ちたドラム・パターン。何よりも高揚感のあるサビのメロディが生み出す感動が圧倒的だ。ひたすら光に向かって突き進んでいくような、ポジティヴなエネルギーに満ちあふれた一曲。
15WITH EVERY LIGHT
ストリングスやキーボードのフレーズを前面に押し出し、ゴスペル調のグルーヴを体現させた一曲。どこか神聖な雰囲気さえするイノセントなサウンドは、光が辺りを包み込んでいくような安らぎを与えている。
16BLUE SKIES BRING TEARS
厳かなストリングスと不協和なギター・ノイズが不安をかき立てるダークなナンバー。各パートの音を最低限・機能的に配置した音像は、まるでオーケストラのようだ。終盤に狂気的に鳴り響くギターとリフレインするビリーの歌声が頭にこびりついて離れなくなる。
  • スマッシング・パンプキンズ
    1988年、ビリー・コーガンを中心に米シカゴで結成されたロック・バンド。愛称は“スマパン”。91年発表のデビュー・アルバム『ギッシュ』が100万枚超のセールスを記録し、ニルヴァーナなどとともにオルタナティヴ・ロックを一大ムーヴメントへと拡張……
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