ミニ・レビュー
明菜をスターに仕立て上げたワーナー時代の代表曲のリミックス集。リミックスにはとくに目新しさは感じられないが、ヴォーカルがよく聴こえる音数少なめのミックスで、彼女の歌声が描き出す儚く陰深い夜色が際立って美しい。声の年輪もくっきり見えます。
ガイドコメント
本年度のグラミー賞のアレンジ部門に唯一日本人としてノミネートされた古川貴司氏が、彼女のワーナー時代の楽曲をリミックス。ボーナス・トラックとしてメガ・ミックスも収録予定。
収録曲
01最後のカルメン
02少女A
間違いなく「アイドル歌手・中森明菜」の地位を確立したといえる名曲。サザンオールスターズなどにも通じるウルトラ・ポップなメロディとサウンドが当時の音楽界を席巻した。不良っぽくもありながら、どこか哀しげなヴォーカル・ワークに心揺さぶられるナンバー。
03ミ・アモーレ (Meu amor e…)- MEU AMOR -
ラテン音楽やタンゴのエッセンスを採り入れた曲で、85年の日本レコード大賞を受賞している。タンゴなどが持っている哀愁感がこの人のキャラクターとうまくマッチしており、これも必然的な出会いだったのだろう。
04TATTOO
05I MISSED “THE SHOCK”
06難破船
07ジプシー・クイーン
08北ウイング
まるで歌謡曲のお手本といえるようなわかりやすい展開やコーラスを、これだけ艶っぽく歌えるアイドル歌手はやはり彼女を除いて他にはいない。ときに囁くように、ときに激しく、魔性の女を思わせる歌声を披露している。
09MEGAMIX:少女A/十戒 (1984)/DESIRE〜情熱/飾りりじゃないのよ涙は/TATTOO
10MEGAMIX2-Instmix:少女A/十戒 (1984)/飾りじゃないのよ涙は