ミニ・レビュー
奇しくもほとんど同時期に生まれ、“ドイツの三大S”などと言われるシャイト、シャイン、シュッツ。その音楽は来たるべきバロックを予想させ、意外にも時間軸の明快な演劇的大衆性を持つ。演奏もキレイごとに逃げず、アグレッシヴな運びを聴かせて快適。
収録曲
[Disc 1]
シャイト:〈「宗教コンチェルト集」第1巻〉
01コンチェルト第12番「わたしの魂は主をあがめ」 (マニフィカト)
02「音楽の学び舎」〜4声のパドゥヴァン (パヴァーヌ)
03コンチェルト第5番「今日は聖霊降臨の日」
04コンチェルト第2番「神を賛美せよ」 (ラウダーテ・ドミヌム)
05「オルガン新曲集」〜讃歌「来たれ、世の救い主」による4声の合奏曲
06コンチェルト第6番「天使は牧人たちに言いました」
[Disc 2]
シュッツ:
01主よ、わたしを憐れんでください
02神よ、速やかにわたしを救い出し
03わたしは心を尽くして主に感謝をささげる
04おお、イエス、いとしき名
05わたしはあなたに向かって叫ぶ
06身を横たえて眠り
07日の昇るところから日の沈むところまで
08わたしたちは夜通し苦労しました
09主よ、天を傾けて
ベルンハルト:
10深い淵の底から
11わが心よ、何を思い悩むのか
アーレ:
12街道に出よ、側道に出よ
シャイン:
13我らが主キリストがヨルダン河を訪れ
14おおイエス・キリスト、神の子よ
15わたしはあなたに向かって叫ぶ
16深い淵の底から
クリーガー:
17おおイエス、わがいのち
演奏
フィリップ・ピエルロ指揮 リチェルカール・コンソート ラ・フェニーチェ