ミニ・レビュー
ギター大国・日本を支える名手の3枚目のアルバムは、世界・日本初録音となる作品をずらりと並べた意欲作だ。聴き慣れない作品がラインナップされたわけだが、鉄壁のテクニックを音楽的に駆使した彼のギターにかかると、キャッチーで親しみやすい作品に聴こえてしまう。★
ガイドコメント
ギタリスト新井伴典の3rdアルバム。新井のために書かれたボグダノヴィチ、ガケールの作品をはじめ、新井編曲によるルネサンスからウィーン古典派までの佳曲を含むバラエティに富んだ一枚だ。新井の鋭い感性が息づいている。
収録曲
01ルネッサンスより3つの小品 (ギター版) (ヤコブ・ポラック・レイス/新井伴典編)
022つのワルツop.64 (クレンジャンス)
03ディヴェルティメント (デューシャン・ボグダノヴィチ)
04ロカテリ変奏曲 (ギター版) (ベルンハルト・ヨアヒム・ハーゲン/新井伴典編)
052つのバラード (コシュキン)
06吟遊詩人の調べop.13〜ロマンス/夕べの歌 (メルツ)
07中国の影 (ガケール)
082つのリディア調の歌 (ダンジェロ)
09アンダンテ・ソステヌート (ディアベリ)