ミニ・レビュー
17世紀から21世紀(現代の若い世代の作曲家の作品を多く含む)に至る天体を思わせる美しい音楽を、ヴァイオリンのダニエル・ホープを中心に、さまざまな編成、さまざまなアレンジで楽しむ。ホープの艶っぽく冴えたヴァイオリンが満喫できるコンセプチュアルなアルバムだ。
ガイドコメント
イギリス人ヴァイオリニスト、ホープによる現代の若手や中堅作曲家の小品集という珍しいアルバム。いずれも聴きやすく美しい作品ばかりを集め、コンテンポラリー・ヒーリング・アルバムともいえる透きとおった仕上がりだ。
収録曲
01鐘の模倣 (無伴奏ヴァイオリン・ソナタ集〜ソナタ第3番)/ヴァイオリンと弦楽合奏のための) (ヴェストホフ/クリスティアン・バズラ編)
02彩りの日 (ヴァイオリン、ピアノと弦楽合奏のための) (ルドヴィコ・エイナウディ)
03エコーラス (2つのヴァイオリンと弦楽合奏のための) (フィリップ・グラス)
04ラシーヌの雅歌op.11 (ヴァイオリン、合唱と弦楽合奏のための) (フォーレ/ジョン・ラター編)
05ヴァイオリンとピアノのための24のプレリュードop.46〜アダージョ・ソニャンド (レーラ・アーヴェルバフ)
06フラトレス (ヴァイオリン、弦楽合奏と打楽器のための) (ペルト)
07「ワイルド・スワン」組曲〜エリザのアリア (ヴァイオリンとピアノのための) (エレナ・カッツ=チェルニン)
08ムジカ・ウニヴェルサリス (2つのヴァイオリン、ピアノと弦楽合奏ための) (アレックス・バラノフスキ)
09スフィアーズ (ヴァイオリンと弦楽合奏のための) (ガブリエル・プロコフィエフ)
10ベルリン・バイ・オーヴァーナイト (ヴァイオリンとダブル・ベースのための) (マックス・リヒター)
11ビアフラ (ヴァイオリン、弦楽合奏、ピアノとハープのための) (アレックス・バラノフスキ)
12レント (ヴァイオリン、弦楽合奏と合唱のための) (アレクセイ・イグデスマン)
13パッサージオ (ヴァイオリンとピアノのための) (ルドヴィコ・エイナウディ)
14ヴァイオリンとピアノのための24のプレリュードop.46〜アンダンテ (レーラ・アーヴェルバフ)
15「平和への道程」〜ベネディクトゥス (ヴァイオリン、弦楽合奏、合唱、ピアノとティンパニのための) (カール・ジェンキンス)
16「平均律クラヴィーア曲集」第1巻〜プレリュード ホ短調BWV855 (ヴァイオリン、ヴィオラとチェロのための) (J.S.バッハ/オリヴィエ・フレ編)
17トライスティング・フィールズ (映画「数に溺れて」/ヴァイオリン、ヴィオラと弦楽合奏のための) (マイケル・ナイマン)
18「ファウスト-エピソード2」〜後奏曲 (ヴァイオリン、弦楽とティンパニのための) (カルステン・グンダーマン)
演奏
ダニエル・ホープ(VN) ジャック・アモン(P) ベルリン・ドイツ室内管弦楽団 (3)(8)シエ・ペーターシュ(VN) (16)(17)フアン・ルーカス・アイゼンバーグ(VA) (16)クリスティアーネ・シュタルケ(VC) (10)ヨッヘン・カールズ(CB) (4)(12)(15)ベルリン放送合唱団のメンバー