DABO / THE FORCE

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DABO / THE FORCE
CD
  • アーティスト:
  • 原題:
    THE FORCE
  • ジャンル:
    ラップ/ヒップホップ(国内)
  • レーベル:
    キャピトル
  • 規格品番:
    TOCT-25911
  • 価格:
    2,619 円(税込)
  • 発売日:
  • 取り扱い店:
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ミニ・レビュー
ミスター・フダツキーことDABOが放つ移籍第1弾、通算4枚目のフル・アルバム。DJ WATARAI、タイプライター、KURAなど精鋭のクリエイターを迎え、スキット・トラックまでも研ぎ澄まされた作り。自信に漲る今のDABOが感じられる全23曲。
ガイドコメント
東芝EMI移籍第1弾、通算では4枚目となるアルバム。DJ WATARAIやIllicit Tsuboi、タイプライターといった人気トラック・メイカーたちが彼の自然体ラップを引き立てる。フィーチャリング曲一切なしという意欲作だ。
チャート
  • TOWER RECORDS 渋谷 アルバム総合
    34位 (2006/2/13)
  • TOWER RECORDS ジャパニーズ ロック&ポップス アルバム
    13位 (2006/2/13)
収録曲
01feel THE FORCE (Intro)
東芝EMI移籍第1弾、通算では4枚目となるアルバム『The Force』のオープニングを飾るイントロダクション・トラック。タイトルが示すように、彼を突き動かす原動力に満ちたパワフルなナンバーで、それが彼の言う“Force”であることがわかる。DJ HAZIMEが挨拶代わりにタイトなスクラッチを披露。
02
アルバム『The Force』を象徴するナンバーのひとつ。派手やかな仕掛けをいっさい排したトラックがイーブンなグルーヴをひたすら刻むなか、自らを“神の御子”と呼び、内面からじわじわと沸き上がる“フォース”を淡々と歌う。リリックに“イビキ響かす”とあるように、ラストを豚鼻のようなイビキ声で締めくくっている。
03Skit1〜Ring The Alarm〜
アルバム『Force』の2曲目に収録されている「暁」とネクスト・トラックを結ぶ10秒弱のインタルード・スキット。時計のクリック音でフェイド・インし、若干古めかしいベル音をバックにスクラッチと“Wake Up!”という絶叫が続く。次曲「おはようジパング」のフック部分の“目覚ましが鳴る 目覚めの時間”を単純明解に提示している。
04おはようジパング
東芝EMI移籍第1弾シングル。彼らしいアグレッシヴなフロウとDJ MISSIEの巧みなスクラッチが光るアッパー・チューン。リリック中の“忘れじの90's”や“馬鹿になるだけじゃないはずさgangsta”には、真新しさばかりに固執してしまっている今日のヒップホップ・シーンに対するアンチテーゼも感じられる。
05What's My Name?
HARLEMのMIX CDなどでも知られるDJ WATARAIがトラックを担当したミディアム曲。ヴァースでは“言霊ハスラー”や“耕すジャパン”など、練りに練られた短かい言葉を冴えわたるフロウで繋ぎ、フックではバッキングのブラス音とコーラスがユニゾンを歌うなど、シンプルだが実にバランスの良い仕上がり。
06Skit2〜アテンション!〜
アルバム『Force』の「What's My Name?」と「根こそぎハイジャック〜」を結ぶ2分弱のインタルード・スキット。国際線のフライトのはじめによくある機長のアナウンスのパロディで、マイクを奪ってそのまま飛行機をハイジャックしてしまうというもの。DABOが大事にしているブラック・ユーモアがよく表われたスキットだ。
07根こそぎハイジャック (のっとり'06)
Rino Latina IIのプロデュースなどでも知られるタイプライターがトラックを手掛けたナンバー。DABOのスキルフルなフロウと、社会情勢から個人的欲望までを網羅したややキツめのリリックが魅力。ファンキーな音色のオルガンとグルーヴィなバック・トラックがDABOのラップを絶妙に引き立てている。
08Skit3〜Be With Me〜
「根こそぎハイジャック」とアルバム・タイトル曲「The Force」を結ぶ1分強のインタルード・スキット。エレピの柔らかいサウンドが左右に行き来するなか、DABOが静かに、しかし力強い言葉を語りかける。アルバムの最大のキーワードである“フォース”とは、宇宙からの祝福であり、また自分のなかにある意志のことである。
09THE FORCE
4thアルバムのタイトルとなったナンバー。宇宙を連想させるコズミックなシンセ・サウンドとソリッドなリズムが印象的なトラックに、哲学の域にまで達するスケールの大きいリリックが乗る。ひとつひとつの言葉が聴き手にリアルに届くように、あえてバッキングをシンプルかつオーソドックスに仕上げているようだ。
10GET DOWN
BACKGAMMONのDJ TANAKENがトラックを手掛けた4分弱のソリッドなナンバー。浮ついた世の中や甘っちょろい若者を蹴散らすかのようにDABOがアグレッシヴなラップを繰り広げる。アルバム『Force』の中盤にこうしたストレート・アヘッドなナンバーが入ることで、全体が引き締まってタイトな仕上がりになっている。
11Skit4〜おんみつこうどう〜
録音スタジオでのスタッフとのやり取りらしき30秒弱のインタールード・スキット。アルバム『Force』では「Get Down」で極めて硬派で攻撃的なことを訴えていたDABOが次の「真夜中のゲーム」では女性に会いに行く。そのギャップを何気なく埋めているのがこのスキット。“隠密行動”とはつまり深夜にお忍びで女性と会うことのようだ。
12真夜中のゲーム
KURAのプロデュースによる大人のラヴ・ソング。一見、愛する女性との楽しいひとときを淡々と回想しているように聴こえるが、その奥には彼の正直な性格と彼女に対する熱い想いが秘められている。“恐山”のMEGによるセクシーなコーラスとマリンバの柔らかいサウンドが、都会的オシャレ感に満ちた夜を演出している。
13笑止! (U Can't Front)
DJ TAIKIの天才的なトラック・メイキングが光るファンキー・チューン。にわかBボーイのようなハンパな連中を一蹴し、ホンモノであることを顕示するリリックは、アルバム『The Force』の重要なメッセージのひとつ。コアになり過ぎず、かといってポップスに媚びるほどヤワでもない絶妙なサウンドに注目。
14Skit5〜わかものたち〜
アルバム『Force』で「笑止!」と「The Light」を結ぶ約60秒のインタールード・スキット。クラブに遊びに来たお上りさんのグループとのやり取りを再現。DABOを見つけた彼らに応じて携帯写真などを撮らせるが、「“下界チェック”ですか?」という言葉に反応。リアルなBボーイにとって、クラブは常に居場所であることを告げる。
15The Light (Don't Turn Off)
10年前のDABO自身のことを回想するナンバー。温故知新の姿勢を重んずる彼らしいリリックで、上京間もない頃の自分を思い起こすことで今の自分の位置を再確認し、ラップ・スターとしての決意を新たにする。トラックはHARLEMのMIX CDなどで知られるDJ WATARAI。分厚いゴスペル風女性コーラスが印象的。
16F××k You (誰にともなく)
一昔前のテレビのBGMのようなフレーズで始まる明るい曲調のミディアム・チューン。遅刻や浮気など、日常生活のなかのうまくいかないことからくるフラストレーションを一気に晴らす。硬派な正論を綴るメッセージ性の高い楽曲の中にこうした若干肩の力の抜けたナンバーを入れることで、聴き手も一息を入れることができそう。
17Skit6〜珍淑淑の嘆き〜
アルバム『Force』で「Fxxk You」と「"No No No〜" 」を結ぶ1分半強のインタールード・スキット。街の片隅で年配の男性が通りかかった人に話しかける。モノにあふれ、ヒトがヒトの心を忘れてしまった現代社会を嘆く。昔話に登場するお爺さんのような柔らかい口調に妙な説得力がある。バッキングのシンセはDABO自身によるもの。
18NO、NO、NO (HEY、HEY、HEY)
ソウル・グループ、マンハッタンズ1973年のナンバーをサンプリングしたDJ TAIKIのプロデュース曲。凄惨な事件や環境破壊、経済至上主義を例に出し、すさんだ現代社会に問題を提起。ラストの「とめてくれ誰か、俺を」は、DABO自身を含めすべての人間が何らかの形で加担していることを示唆しているようだ。
19カルマのりこえて
どこか馴染みのあるブラスのフレーズで始まるヘヴィなナンバー。人類の命題である“カルマ”に立ち向かう、DABOらしいスケールの大きなリリックが魅力。エレキ・ギター・サウンドを多用したヴァースやプログレを彷彿とさせる大胆なフック、終盤のDJ WATARAIによるシャープなスクラッチなど、聴きどころ満載。
20Skit7〜ふれてごらん〜
アルバム『Force』で「カルマのりこえて」と「U Need Love」を結ぶ約1分半のインタールード・スキット。“マッチ売りの少女”をモチーフにしたユーモラスなスキットで、R&BシンガーのTinaが実にわざとらしい演技を繰り広げているところに、DABO扮する“おじちゃん”が登場する。DABOらしい最高にワルいオチに注目。
21U Need Love (Hip Hop)
タイプライターがトラックを手掛け、デュオ・ユニット“恐山”のMEGがコーラスに参加したセクシーなナンバー。微妙に露骨な表現を交えつつも、DABOならではの巧みな言葉遣いで最高に魅力的な女性への性的衝動をラップする。広義でのラヴ・ソングだが、ここでいうラヴは“Make Love”のラヴ。
22ここからどこまでいこう
「カルマのりこえて」同様、DJ WATARAIがトラックとスクラッチを手掛けたメロウなナンバー。ムード・ミュージックのような華麗なストリングスとコーラスが、星輝く夜明けから家族・仲間への感謝の気持ちなどを綴ったリリックを優しく包み込む。アルバムの終盤にふさわしいスケールの大きいポジティヴなナンバーだ。
23feel THE FORCE (Outro)
アルバム『The Force』のラストを飾る2分強のアウトロ・トラック。DJ TAIKIによるバッキング・トラックそのものは“Intro”と同じだが、DJ HAZIMEのスクラッチに代わり、DABOが改めて自己紹介し、リスナーへの感謝の言葉やヒップホップへの信心、仲間への激励をタイトにラップする。
アーティスト
  • DABO
    1975年1月6日、千葉県生まれ。MC/ラッパー。ヒップホップ集団“NITRO MICROPHONE UNDERGROUND”のメンバーとしてデビュー。99年、インディーズよりソロ・デビュー作「MR.FUDATZKEE」を発表し、他の追随を……
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https://www.cdjournal.com/main/special/showa_shonen/798/f
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