ミニ・レビュー
86年にKUWATA BANDで発表した「BAN BAN BAN」をはじめ、ヒット曲の数々を網羅した初のソロ・ベスト盤。2枚組全26曲の集大成には圧倒されるばかり。新曲「素敵な未来を見て欲しい」や「ヨイトマケの唄」のライヴ、奥田民夫とのコラボ曲も初収録。
ガイドコメント
桑田佳祐としてのソロ活動からヒット曲を網羅したベスト盤。KUWATA BANDで発表した「BAN BAN BAN」をはじめ、ヒット・シングル「波乗りジョニー」「白い恋人達」ほか、奥田民夫とのコラボ曲など盛りだくさんの全26曲入り。
収録曲
[Disc 1]
01波乗りジョニー
これぞ桑田サウンドと言っても過言ではないポップでメロディアスな楽曲。真夏のドライブにもってこいの疾走感ある音構成は、海岸に吹く浜風ように心地よくて爽快。湘南の海辺でおこるひと夏の恋のように淡く切ない情景が思い浮かぶ。
02黄昏のサマー・ホリデイ
03白い恋人達
桑田佳祐流“サーフ・アンド・スノウ”を表現すべく、サマーチューン「波乗りジョニー」に続きシーズン・ミュージックにトライしたウインター・バラードの傑作。ラストのシャウトは鳥肌もの。
04踊ろよベイビー1962
05月
06哀しみのプリズナー
07BLUE〜こんな夜には踊れない
08悲しい気持ち (JUST A MAN IN LOVE)
桑田佳祐の1stソロ『KEISUKE KUWATA』に収録された、たまらなく切ない名曲。編曲に小林武史が参加しており、モータウン風のハネたビートを強調して、エヴァーグリーンなポップスに仕上げている。
09JOURNEY
10飛べないモスキート (MOSQUITO)
11真夜中のダンディー
シンガー・ソングライターとして最も内省的なソロ・アルバム『孤独の太陽』にも収録された曲で、アナログ感を強調した骨太なバッキングに乗せ、生々しい歌世界が綴られた渋い名曲。
12可愛いミーナ
桑田佳祐らしい、甘酸っぱいオールディーズのテイストが漂う曲で、聴けば誰もが軽く30年はタイムスリップしてしまう青春度120%のポップス。ユニークさと真面目さが混在する歌詞も彼ならではの魅力。
13素敵な未来を見て欲しい
桑田佳祐のファン参加型プロジェクトから生まれた曲。ファンクラブの会員からフレーズを募集し、それをもとに桑田佳祐が作詞し、すべての楽器を桑田佳祐が演奏。そのレコーディング風景をネットで公開した。
[Disc 2]
01MERRY X'MAS IN SUMMER
02BAN BAN BAN
03スキップ・ビート (SKIPPED BEAT)
04ONE DAY
05鏡
06いつか何処かで (I FEEL THE ECHO)
07遠い街角 (THE WANDERIN' STREET)
08誰かの風の跡
09クリといつまでも
10奇跡の地球 (ほし) (桑田佳祐&Mr.Children)
桑田佳祐が主宰するチャリティ・イベント“Act Against AIDS”のテーマ曲として、桑田佳祐がMr.Childrenの桜井和寿、MY LITTLE LOVERの小林武史と組んで制作したナンバー。社会的メッセージが強烈な一曲。
11光の世界 (桑田佳祐&奥田民生)
12ヨイトマケの唄 (Live at パシフィコ横浜国立大ホール)
13祭りのあと
桑田佳祐がソロで発表した珠玉のロック・バラード。ボブ・ディランを彷彿とさせる激渋の演奏と歌声、単純にラヴ・ソングと言い切るには、あまりにも感動的な歌詞といい、まさに名曲中の名曲。