ガイドコメント
幅広い年代からアイドル的な人気を獲得している3人組w−inds.の1stアルバム。女性的ともいえるピュアなヴォーカル、親しみやすいメロディ。彼らの魅力がギュッと凝縮されたフレッシュな1枚。
収録曲
01You can't get away
ズンズンと腹の奥底へ響く力強いビートを抱きながら、信じることの喜びを知った男の想いが、ソウル/ヒップホップ調の楽曲を通して歌い紡がれていく。響きわたる歌声のなかからは、無垢なまでの自信も伝わってくる。
02Winding Road
クールかつバウンシーでヒップなビートを背にしながら、慶太の力強くも躍動性を持った歌声が直情的に突き刺さってくる。自分たちが歌っていく意味を代弁した真っ直ぐな歌詞。そこへ綴られた想いがリアルに響いてくる。
03Feel The Fate
2ndシングル曲にして、w-inds.の名を全国に広めたスマッシュ・ヒット曲でもある。TM Networkファンの心をも捉えるようなメロディ・ラインに、ライト・ヒップホップ的なアプローチがカッコいい。
04Winter Story
キラキラと輝く印象も与えていく、心地良い疾走感を抱いた楽曲だ。ゲレンデで流れたりすると、つい滑りにも力が入っていきそうな気分になれる……とでも言おうか。カラッとした開放的かつ前向きな歌詞にも、強く共感。
05Give you my heart
ゴスペルを唄いあげるように高らかに、心解き放つ晴れやかなサビから楽曲は幕を開けていく。力強い歌の多いw-inds.だが、この歌では、胸に秘めた内面的な心情を切々と唄いあげていく。ウルッとしてくる。
06Paradox (rumor style)
オリコン初登場3位を記録した、大ヒット3rdシングル。シリアスで緊迫感のあるメロディに、真摯で完成度の高い歌詞が、ぐっと大人びた彼らを象徴している。カッコよさとかわいさのバランスが絶妙な一曲。
07The New Generation
涼平や龍一の持ち味でもあるラップやダンスが最大限に活かされた、ヘヴィなビートがズンズン腰へと響いてくるミッド・グルーヴなヒップホップ系ナンバーだ。満たされぬ欲望を吐き出した歌詞にも、強く共感。
08Forever Memories
w-inds.の記念すべきデビュー・シングル曲。2001年のリリース当時、彼らの平均年齢は17歳。キラキラ・ポップな曲と声変わりもしていないようなあどけない歌声が、カッコいいというよりはキュートな印象。
09Love you anymore
かなりビートの効いた楽曲だ。躍動するリズムとシンクロするように歌声やコーラスが旋律を刻んでいく。シングルではポップな表情を見せる彼らだが、この手のヘヴィな楽曲にこそ、実は本質的な表情を覚えてしまう。
10ROUND&ROUND
涼平と龍一のビートに乗った躍動的なラップと、慶太の開放的な歌声。3人の魅力が綺麗なトライアングルを描きながら見えてくる、ヒップホップな楽曲。メロディックなのにマニアック。そのバランスが最高。
11Endless Moment
誰にだって弱い気持ちや隠しておきたい悩みがある。それでも前へ進もうと努力していくことで必ず未来は開けていくんだから……。思春期の少年少女たちが葛藤する赤裸々な想いを、3人が励ますよう唄いあげていく。
12New-age Dreams
電子音+ヒップホップのビートの印象が強い彼らには珍しい、アコースティック・ギターとストリングスが柔らかく絡む、温かみのあるミディアム・ナンバー。ヴォーカル、橘慶太の女性のように優しい声がピッタリとくる。