ミニ・レビュー
メシアンやオネゲルが好んだ元祖電子楽器オンド・マルトノ。その妖しさと超俗がないまぜになった無二の響きを、新奇さに突出せず身近なイメージに重ねて堪能する。聴き知った旋律がシンと澄んで変貌する『1』。響きがもたらす音の景色が多彩に広がる『2』。存分満載。
ガイドコメント
日本を代表するオンド・マルトノ奏者の原田節に師事したのち、この楽器の第一人者ジャンヌ・ロリオの最後の弟子となった市橋若菜のアルバム。フランスで発明された電子楽器オンド・マルトノの魅力を精力的に紹介している。
収録曲
01赤田首里殿内 (沖縄民謡)
02シランクス (ドビュッシー)
03雌ヤギの踊り (オネゲル)
04神秘の詩 (エドワード・ミカエル)
05呪文…像が象徴となるための (ジョリヴェ)
06月の典礼1.存在はしていないが存在したいと願う月の希望の歌/2.満月の反映に浮かぶ蓮/3.反映を失った月の嘆きの歌/4.再び反映を見出し水の中の自分を見つめる月の歌/5.新月の入会典礼 (エドワード・ミカエル)
07てぃんさぐぬ花 (沖縄民謡/古庄奈穂子編)
08浜千鳥 (弘田龍太郎/古庄奈穂子編)
09月の沙漠 (佐々木すぐる/古庄奈穂子編)
10さくらさくら (日本古謡/古庄奈穂子編)
11赤とんぼ (山田耕筰/古庄奈穂子編)
12里の秋 (海沼實/古庄奈穂子編)
13故郷 (岡野貞一/古庄奈穂子編)
14夕焼小焼 (草川信)
演奏
市橋若菜(オンド・マルトノ) (7)〜(13)中野真帆子(P)
録音
(1)(7)〜(13)2009.1 (2)〜(6)(14)2008.11