ミニ・レビュー
『サディスティック・ミカ・バンド』は'73年発表の1stアルバム。Tレックスを始めとするグラム・ロックの影響下で作られたモダン・ロック・ミュージック。(11)はCDのみの収録。『ホット!メニュー』は'75年発表の3rdアルバム。クリス・トーマスのプロデュースで、ファンキーなフュージョン・サウンドとポップ・ロックを聴かせてくれる。どちらのアルバムも、今聴いても、新鮮な響きがあり、アイデアの面白さも古びてはいない。特に『サディスティック・ミカ・バンド』の歪んだサウンドの奇妙な耳障りは快感。こういう“やり過ぎ”が失くなったから、ロックは面白くなくなったんだよな。
ガイドコメント
フォーク・クルセダーズ解散後に加藤和彦が結成した新バンドのデビュー盤。当時流行っていたグラム・ロックの影響も感じさせる秀逸なポップ・アルバム。73年発表。
収録曲
01ダンス・ハ・スンダ
02快傑シルヴァー・チャイルド
03宇宙時計
04シトロン・ガール:金牛座流星群に歌いつがれた恋歌
05影絵小屋
06空の果てに腰かけて
07銀河列車
08アリエヌ共和国
09恋のミルキー・ウェイ
10ピクニック・ブギ
11サイクリング・ブギ