ミニ・レビュー
これもアナログ時代の名盤復活。何よりも古楽器サウンドの本質を見事に捉えた名録音と言える。34歳の若きビルスマが節度ある(?)奔放さで伊バロックの愛すべき作品群を演じ切る様は、録音の物理的なクォリティも含めて現代の最新盤に勝るとも劣らない。
ガイドコメント
テルデック(旧テレフンケン)のアナログ期の名盤が1枚1575円の廉価で蘇る《テレフンケン・トレジャーズ》。バロック・チェロの先駆者ビルスマの最初期の録音。チェンバロはレオンハルト。
収録曲
01チェロとコントラバスのためのソナタ第7番変ロ長調 (ボッケリーニ)
022つのチェロのためのカノン (ガブリエリ)
03無伴奏チェロのためのリチェルカータ第8番 (アントーニ)
042つのチェロのためのソナタ第3番イ短調 (サンマルティーニ)
05チェロ・ソナタ第1番イ短調 (ボノンチーニ)
06チェロ・ソナタ第1番変ロ長調 (ヴィヴァルディ)
07チェロ・ソナタ第2番ニ短調 (ジェミニアーニ)
演奏
アンナー・ビルスマ,ダイク・コスター,ヘルマン・ヘーバルト(VC) アントニー・ウッドロウ(CB) グスタフ・レオンハルト(HC)