ミニ・レビュー
代名詞の轟音ギターではなく、アコースティック・ギターの多重録音とヴォーカルだけの静謐な作品。しかし、まぎれもなく灰野の世界。ねっとりとした声とひややかなギターが生々しく響き、空間を浮遊し、白日夢のごときサイケデリックな幻想性を描いている。★
ガイドコメント
ソロ作品としては2002年11月現在の最新作。ヴォーカルとギターだけのシンプルな構成で、最近の灰野にしては珍しく静かで深い音がアルバム全体に漂う。囁くようなヴォイスは祈りとも取れる。
収録曲
01まずは 色を無くそうか
02どうしよう 離れてゆく 近づけば 近づくほど 違う者に成ってゆく
03もうひとつの
04哀秘謡
05落ちて こないかな
06どうして わかったの 勘違い
07今 どっち 還れる所が あるはず
08次は 何を 無くそうか