スティーヴィー・ワンダー / ベスト・コレクション [2CD]

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スティーヴィー・ワンダー / ベスト・コレクション [2CD]
CD
ミニ・レビュー
初のトリビュート盤のリリースも続いて予定されているそう。40年におよぶキャリアを持つ人だけに、できたら編年体で聴きたい気もするが、オリジナル・アルバムは持ってて当然、ということなんでしょうね。ブラジル音楽の自家薬籠化が抜群なDISC-2(17)のような曲も。
ガイドコメント
40年の長い年月にわたって、数多くのヒットを放ってきたベテランの2枚組ベストが登場。究極のラブ・ソングからグルーヴィーなR&Bまで、彼の楽曲の美味しいところばかりが収録なのも嬉しい。
チャート
  • TOWER RECORDS 渋谷 アルバム総合
    25位 (2007/3/12)  ⇒  39位 (3/19)  ⇒  40位 (4/2)
  • TOWER RECORDS 大阪 アルバム総合
    10位 (2007/2/12)  ⇒  10位 (3/19)
収録曲
[Disc 1]
01YOU ARE THE SUNSHINE OF MY LIFE
アルバムからの2曲目のシングル曲。エレクトリック・ピアノとパーカッションをフィーチャーしたラテン調のサウンドをバックに歌われるメロウなタッチのラブ・バラード。リリースの数年後には早くもスタンダード化していた珠玉の名曲。1973年3月に全米No.1ヒットを記録。
02ISN'T SHE LOVELY
03MY CHERIE AMOUR
1969年発表の名盤『マイ・シェリー・アモール』に収録されたタイトル・チューンで、60年代のスティーヴィーの最高傑作と称される大スタンダード。イントロが流れるだけで鳥肌が立つ究極のメロウ・ソング。
04SIR DUKE
『トーキング・ブック』に始まる70年代の歴史的三部作に続いて発売され、まさにキャリアの頂点を極めた名盤『キー・オブ・ライフ』収録曲で、アルバム中、最も人気の高い名曲。何度もCMなどで使用されている。
05I WISH
子供の頃の思い出を回想する極上のポップ・ソング。スティーヴィー自身によるドラムスとシンセサイザーが作り出す独特のグルーヴに乗って、ホーン・セクションを含むバンド陣が快調に疾走する。ヴォーカルの素晴らしさは言うまでもない。全米No.1ヒットを記録。
06IF YOU REALLY LOVE ME
当時の妻シリータ・ライトとの共作によるラブ・ソング。ホーン・セクションをフィーチャーした軽快なミディアム・パートとムーディなバラード・パートを繰り返す展開。前者ではシリータのハーモニー・ヴォーカルが効果的に使われている。全米8位のヒットを記録。
07AS
08OVERJOYED
80年代の最高傑作『イン・スクエア・サークル』に収録されたナンバー。ずっと昔から存在していたかのような美しいメロディを持った曲で、実際、多くのミュージシャンがカヴァーし、スタンダードの1つになっている。
09PASTIME PARADISE
ラテン調のリズムを基調に、ハレ・クリシュナとゴスペル・クワイアを組み合わせ、さらにテープの逆回転などを駆使したスティーヴィー流ゴスペル・ソング。クーリオとLVによるカヴァー「ギャングスタズ・パラダイス」も有名。
10BOOGIE ON REGGAE WOMAN
シンセサイザーを駆使したファンキーなリズムで迫る「レゲエ女のブギ」。スティーヴィーならではの自由な発想から生まれたフレキシブルなダンス・ミュージック。発表当時は斬新だったが、10年後には見事にスタンダード化していた。全米3位のヒットを記録。
11SIGNED, SEALED, DELIVERED I'M YOURS
映画『ユー・ガット・メイル』(98年)挿入曲にもなったナンバー。ホーン・セクションや女声コーラスをフィーチャーした賑やかなサウンドをバックに、スティーヴィーがソウルフルな歌声を披露する。全米3位のヒットを記録。
12YESTER-ME, YESTER-YOU, YESTERDAY
ロン・ミラーとブライアン・ウェルズによるラブ・バラッド。レイ・チャールズ・シンガーズのコーラスをバックに、スティーヴィーがメロディックに、そしてパワフルに歌い上げる。全篇を覆うノスタルジックなムードが魅力。1969年に全米7位のヒットを記録した。
13I WAS MADE TO LOVE HER
若きスティーヴィーのソウルフルなヴォーカルが炸裂するホットなラブ・ソング。シンプルなサウンドをバックに饒舌に歌いまくり、徐々に熱を帯びていく直線的な展開が魅力。ビーチ・ボーイズからホイットニー・ヒューストンまで、カヴァーも多い1967年の名曲。
14A PLACE IN THE SUN
ロン・ミラーとブライアン・ウェルズが書いた名曲。ストリングスとコーラスをフィーチャーした爽やかなサウンドをバックに、若きスティーヴィーが高らかに歌い上げ、ナレーションも見事にこなす。社会的なメッセージも含む歌詞も秀逸。全米9位のヒットを記録。
15HE'S MISSTRA KNOW-IT-ALL
信用できないビジネスマンについて歌ったバラード。ポップ・ソングになりにくい主題を見事なポップ・ソングで仕上げている。淡々と歌う前半も魅力的だが、ゴスペル風に盛り上がる後半の展開も圧巻。ヴォーカリストとしての彼の力量を改めて思い知らされるナンバー。
16SEND ONE YOUR LOVE
サウンドトラックを担当した幻のドキュメンタリー映画『シークレット・ライフ』(1979年)の挿入曲。ブラジル音楽を思わせるラテン系の柔らかなリズムとアコースティック・サウンドに彩られたロマンティックなラブ・バラード。全米4位のヒットを記録している。
17I AIN'T GONNA STAND FOR IT
キャッチーなフックを持つファンキーなポップ・ソング。スティーヴィー自身を思わせる非暴力主義者の語り手が本気で怒る歌詞が興味深い。後半の盛り上がりも強力だが、前半の穏やかな歌声が怒りの大きさを想像させる。ネイザン・ワッツのベース・ソロも秀逸。
18LIVING FOR THE CITY
ファンキーなリズムに乗って歌われる強烈なプロテスト・ソング。ポップなアティテュードでシリアスなメッセージを伝えるスティーヴィーならではの傑作。ユーモアのセンスさえ感じさせる音楽的/詩的な表現の数々はまさに天才の仕事。全米8位のヒットを記録。
19I JUST CALLED TO SAY I LOVE YOU
もともとは映画『ウーマン・イン・レッド』の主題歌として書き下ろした曲。日本では最大のヒット曲となり、これ以降 “スティーヴィー=ラヴ・バラード”という図式が定着。普遍的な愛の姿が堂々と歌われている。
20PART-TIME LOVER
1960年代のモータウン・サウンドを80年代のテクノロジーで再生してみせたポップ・ソング。キャッチーなメロディとデジタル・ビートとの組み合わせが当時新鮮で、ユーモラスなスキャットと熱を込めた高音ヴォーカルの素晴らしさは言うまでもない。全米No.1を記録。
[Disc 2]
01SUPERSTITION
歴史的名盤『トーキング・ブック』に収録されたナンバーで、シングルは全世界でNo.1ヒットを記録した場外ホームラン級の大ヒット曲。アルバムにも参加したジェフ・ベックのために書かれた曲で、とにかくファンキー。
02HIGHER GROUND
輪廻転生について歌った名曲。クラヴィネットやワウ・ギターを駆使したファンク・ビートに乗って、この世界に生まれ変われた歓びが歌われている。作曲から録音までを3時間で仕上げたという天啓のような曲。全米4位のヒットを記録。
03MASTER BLASTER (JAMMIN')
心の友ボブ・マーリィを意識したスティーヴィー流レゲエ・ソング。レゲエのリズムに乗って熱っぽく歌われる歌詞にはマーリィの名前も登場し、ジャム・セッションの楽しさを伝え、さらに第三世界への目配りもあるところが彼らしい。全米5位のヒットを記録。
04FOR ONCE IN MY LIFE
トニー・ベネットの名唱で知られるバラードをR&B調にカヴァー。ヘンリー・コスビー編曲の躍動感あふれるサウンドをバックに、スティーヴィーらしいソウルフルなヴォーカルとメロディックなハーモニカ・ソロを聴かせてくれる。1968年に全米2位のヒットを記録。
05NEVER HAD A DREAM COME TRUE
ストリングスをフィーチャーした軽やかなサウンドをバックに歌い上げるR&B調のラブ・バラード。夢の世界に生きる夢想的な主人公を描いた歌詞は極めて1960年代的だが、リリースされた1970年にはすでにノスタルジックな印象があった。全米26位のヒットを記録。
06WE CAN WORK IT OUT
ビートルズの1966年のヒット曲を5年後の1971年にカヴァー。スティーヴィーならではのワンマン・バンド仕様の録音によるソウルフルなアプローチが成功している。コーラスとの掛け合いも楽しいし、間奏のハーモニカ・ソロも彼らしい。全米13位のヒットを記録。
07UPTIGHT (EVERYTHING'S ALRIGHT)
ストーンズの「サティスファクション」からヒントを得たというアップ・テンポのR&Bソング。ホーン・セクションをフィーチャーしたパワフルなサウンドをバックに、若きスティーヴィーがソウルフルなヴォーカルを聴かせる。1966年に全米3位のヒットを記録。
08BLOWIN' IN THE WIND
ボブ・ディランの名曲をR&B調のアレンジでカヴァー。ジャンルを超えた幅広い音楽性を発揮した1966年のシングル曲。ソウル・チャートで首位を獲得し、さらにポップ・チャートでも9位にランクイン。その後の活躍のきっかけにもなった記念すべきカヴァー。
09YOU HAVEN'T DONE NOTHIN'
ニクソン大統領の欺瞞を批判した辛辣なメッセージ・ソング。ホーン・セクションをフィーチャーしたファンク・サウンドとジャクン5のコーラスをバックに、スティーヴィーが最高にソウルフルなヴォーカルを披露している。全米No.1ヒットを記録。
10EBONY & IVORY
ポール・マッカートニーとの共演による珠玉のバラード。モンセラット島で録音されたカリビアン・フィーリングのメロウなサウンドが心地良い。黒人と白人をピアノの鍵盤にたとえた歌詞も話題になった。全米では7週連続、全英では3週連続でNo.1ヒットを記録。
11FOR YOUR LOVE
ギミックを排除した正統派のアレンジと真摯な歌声が聴く者の胸を打つ、シンプルだがパワフルなラブ・バラードの名曲。全米チャートでは53位に終わったものの、95年度のグラミー賞では最優秀R&B楽曲賞と最優秀男性R&B歌唱賞を受賞した。
12FINGERTIPS (PARTS 1 & 2)
1963年、シカゴのリーガル・シアターでライヴ録音されたシングル曲。臨場感あふれるライヴ会場ならではの熱気をバックに、当時12歳の天才少年スティーヴィーによる饒舌なハーモニカ・ソロと達者なヴォーカルが堪能できる。3週連続で全米No.1ヒットを記録。
13I'M WONDERING
“サマー・オブ・ラヴ”時代のスティーヴィーを象徴する曲のひとつ。ミディアム・アップのエネルギッシュなR&Bソング。ソウルフルな1人多重唱がイカしてるし、お約束のハーモニカ・ソロも入っているところがうれしい。1967年12月に全米12位のヒットを記録。
14I DON'T KNOW WHY (I LOVE YOU)
シングル「マイ・シェリー・アモール」のカップリング曲。本来はこちらがA面だったという。ホーン・セクションをフィーチャーしたパワフルなソウル・ナンバー。当時のスティーヴィーの若々しいヴォーカルのパワーをたっぷりと堪能できる。隠れた名曲のひとつ。
15HEAVEN HELP US ALL
ロン・ミラーがスティーヴィーのために書いた新型ゴスペル・ソング。重厚なサウンドと分厚いコーラスをバックに、感動的なヴォーカルを披露している。「明日に架ける橋」や「レット・イット・ビー」とともに1970年を彩った曲。全米9位のヒットを記録。
16LATELY
恋人との別れの予感を歌った珠玉のラブ・バラード。スティーヴィーが自身のピアノだけをバックにしっとりと歌い上げる。恋愛中の心理を描いたやや被害妄想気味の歌詞も見事だが、説得力のあるメロディと自然体の歌唱力が圧巻。1970年代末を象徴する名曲のひとつ。
17DO I DO
80年代初頭のモータウン・サウンドを象徴するような曲。後輩マイケル・ジャクソンとも共通するゴージャスなサウンドが楽しめる。油の乗り切ったスティーヴィーのヴォーカルも絶好調。ポール・ライザー編曲によるストリングスも光る。全米13位のヒットを記録。
18HAPPY BIRTHDAY
故キング牧師の誕生日(1月15日)をアメリカの祝日にしよう、という運動のために書かれたスティーヴィー流ゴスペル・ソング。覚えやすいメロディ、わかりやすいメッセージ、力強いヴォーカルとコーラスなど、この運動のテーマ曲としては最高の1曲だった。
19TO FEEL THE FIRE
タイアップ
  • 「A Place In The Sun(太陽のあたる場所)」 - アトリウムTV-CMソング
  • 「Higher Ground」 - TDKTV-CMソング
  • 「Isn't She Lovely(可愛いアイシャ)」 - キリンビバレッジ「午後の紅茶」TV-CMソング
  • 「To feel the FIRE」 - キリンビバレッジ「FIRE」
  • 「To feel the FIRE」 - キリンビバレッジ「FIRE」TV-CMソング
  • 「To feel the FIRE」 - キリンビバレッジ「ファイア ダブルマウンテン」TV-CMソング
  • 「愛するデューク」 - TOYOTA「NOAH」
アーティスト
  • スティーヴィー・ワンダー
    1950年米国ミシガン生まれ。12歳でデビューし、盲目の天才少年シンガーとして脚光を浴びる。71年にはすべての作業を自らの管理下において制作した『青春の軌跡』を発表し、モータウン・サウンドから脱却。その後も従来のソウルにとらわれない斬新なサ……
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