ミニ・レビュー
山下は何を演奏しても自分の音楽にしてしまう。このクラシック作品を聴いて、つくづくそう思った。とにかくパワーが凄い。穏やかな表現をしても、力の漲ったタッチが表現力を超えてしまう。そこが山下の魅力だ。彼にはショパンもバッハも関係ない。
ガイドコメント
『センチメンタル』に続き、86年に録音されたソロ・ピアノ・アルバム第2弾。バッハ、ショパン、ガーシュウィンにオリジナルと、ノンストップで繰り広げられる興奮作。
収録曲
01無伴奏チェロ組曲第1番ト長調プレリュード (J.S.バッハ)
02ノクターン第二番ホ長調作品9-2 (ショパン)
03ラプソディ・イン・ブルー (ガーシュウィン)
04乙女の祈り (バダジェフスカ)
05ユーモレスク (ドヴォルザーク)
06ピアノ五重奏曲第2番 (山下洋輔)
演奏
山下洋輔(P) (6)漆原啓子,松原勝也(VN),豊嶋泰嗣(VA),山本祐ノ介(VC)