収録曲
01幸せであるように
TBS『イカ天』でグランプリを獲得した楽曲。“永遠の名曲”として圧倒的な人気を誇るバラード・テイストのミディアム・スロー・ファンクで、当時としては先駆的だった浜崎貴司のソウルフルなヴォーカルが光る。
02我想うゆえに我あり
スケールの大きいファンク・ナンバー。パワフルなバッキング・コーラスからピストルのSEまで、一貫してにぎやかなサウンドが展開されるが、特に終盤の盛り上がりは迫力満点。タイトルはデカルトの有名な一節に由来する。
03心は言葉につつまれて
ピアノのリズミカルなコード弾きで始まるファンク・ポップ。心のすべてを言葉で伝えることは不可能だという恋愛のもどかしさが主題。グルーヴィな間奏からカッティング・ギター・ソロへのドラマティックな展開が聴きどころ。
04胸のチャイム
ミニ・アルバム『ゴスペルアワー』のオープニングを飾った大作。アコギのみの静かな冒頭からゴスペル・コーラスを配した盛大なクライマックスまで劇的に展開。“歌”の持つパワーを体感できる貴重な楽曲だ。
05君とサザンとポートレート
軽快なブラス・セクションを従えた爽やかなポップ・チューン。卒業式の後に撮った古い写真の中の“君”を見て、帰らぬ日々を思い起こす切ないラブ・ソング。適度に情感の込められた浜崎貴司のヴォーカルがひときわ輝いている。
06恋の瞬間
恋のウキウキ感に満ちたポップ・ナンバー。高めのカッティング・ギターやキャッチーなブラス・フレーズなど、とことんハッピーなサウンドが魅力。“バッチ・グー”や“ラブタッチ”などの死語も気にならないくらい明るい。
07風の吹き抜ける場所へ
フライング・キッズの楽曲の中でも特にメロディのポップさが際立つサマー・ソング。突き抜けるような夏の空気感を感じさせるサビが魅力で、丸井のキャンペーン・ソングであったことも手伝って新たなファン層を開拓した。
08セクシーフレンド・シックスティーナイン
音楽的に大変化を遂げた94年のアルバム『コミュニケーション』収録のハード・ロック・ナンバー。サウンドはディストーション・ギターを前面に出したアグレッシヴな趣きで、歌詞は徹底的にセクシャル。
09君に告げよう
95年にシングルとしてリリースされた珠玉のバラード・ナンバー。青春時代を終える頃の一歩大人に成長する瞬間を切り取ったような味わい深い歌。滑らかなシタールや美しいストリングスなどが華を添えている。
10暗闇でキッス〜Kiss in the darkness〜
ハレンチな歌を連想させる曲名だが、その実は恋人を失った後で自分の犯した過ちを大いに悔いるという、真摯なミディアム・ポップ・チューン。大人になり切れない青春の苦しみは、浜崎貴司の一貫したテーマだ。
11Christmas Lovers
クリスマスを舞台にしたラブ・ソング。イントロの鈴の音や、かつてのトレンディ・ドラマのようなロマンティックな歌詞、ハッピー・エンドを予感させる軽快なリズムとメロディなど、期待を裏切らない仕上がりだ。
12ディスカバリー
打ち込みトラックを取り入れた軽快なダンス・ロック。傷つきながらも前進しようと自らを奮い立たせるポジティヴなナンバーで、自分の弱い部分を赤裸々に綴った2番の歌詞が特にリアルに響く。30を過ぎた独身男性は必聴。
13僕であるために
バウンス系ポップ・ロック。前向きな歌詞と何気ない押韻から、余裕すら感じさせる浜崎貴司の安定したヴォーカルやメリハリのあるバッキング演奏、有意義なブリッジ部分に至るまで、非の打ちどころのない名曲だ。
14ニューアドベンチャー
シングル「君にシャラララ」にカップリング収録された派手なロック・ナンバー。冒頭とエンディングを飾るバンド全体の上昇キメ・フレーズや、浜崎貴司の芯のあるヴォーカル、グルーヴィなオルガン・ソロなど、聴きどころが満載。