ミニ・レビュー
“リング”四部作をすべて成功裏に導く快挙を成し遂げた飯守泰次郎。その余韻を今度は都でというわけだが、とうとうと流れる“歌”のなんと美しいこと。無理のない自然な流れに聴こえるのは、彼の推進力が非常に大きいから。トゥッティでの脆弱さは都響のせい。
ガイドコメント
飯森泰次郎は、東京シティ・フィルとの「ニーベルングの指環」セミ・ステージ形式上演(2000〜03年)を成功させるなど、ドイツ・オペラの専門家として知られる。彼が19年ぶりに都響定期に登場した折の、密度の濃い演奏を収録。
収録曲
ワーグナー:
01歌劇「タンホイザー」〜序曲
02ジークフリート牧歌
03楽劇「神々の黄昏」〜夜明けとジークフリートのラインへの旅
04楽劇「ワルキューレ」〜ワルキューレの騎行
05楽劇「トリスタンとイゾルデ」〜前奏曲と愛の死