ミニ・レビュー
シューベルトの遺した断片スケッチを素材に、新旧語法取り混ぜて自在にイメージを翔ばした“現代”作品やら、考証に基づき後年の改竄部分を削ぎ落として原型への“復元”を試みたモーツァルトやら、一味異な選曲で聴き耳そそる逸品。最後は安心の仕掛けつき。
ガイドコメント
ザルツブルク音楽祭でのライヴ録音を、「解釈と復元」というテーマでカップリングしたアルバム。シューベルトの最晩年の交響曲の断片を素材にしたベリオの作品と、モーツァルトの協奏交響曲の原曲の復元からなる。
収録曲
ベリオ:
01レンダリング〜オーケストラのための (シューベルト:交響曲ニ長調D.936Aのスケッチによる)
モーツァルト:
02協奏交響曲変ホ長調K.297b〜フルート・オーボエ、ホルン、ファゴットとオーケストラのための (ロバートD.レヴィンによる復元版)
03交響曲第35番ニ長調K.385「ハフナー」
演奏
ユベール・スダーン指揮 ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団 (2)イングリッド・ハッセ(FL) イザベラ・ウンテラー(OB) ヴィリー・シュヴァイガー(HR) エドゥアルト・ヴィッマー(FG)