ミニ・レビュー
独自のデカダンなポップスを築いていたスラップ・ハッピーが、カンタベリー系の中でも最も前衛的だったヘンリー・カウを加えて完成させた3作目。ダグマー・クラウゼの歌声の奇矯さ、音の混迷度もグンと増している。まさにヨーロッパの退廃を音で表わした問題作。
ガイドコメント
技巧派集団ヘンリー・カウとの華麗なるコラボレイトを実現させた、スラップ・ハッピーが1974年に発表した通算3作目。歌劇のごときファンタジックなメロディに彩られた、アヴァンギャルド風味の傑作。
収録曲
01SOME QUESTIONS ABOUT HATS
02THE OWL
03A WORM IS AT WORK
04BAD ALCHEMY
05EUROPA
06DESPERATE STRAIGHTS
07RIDING TIGERS
08APES IN CAPES
09STRAYED
10GIANTS
11EXCERPT FROM THE MESSIAH
12IN THE SICKBAY
13CAUCASIAN LULLABY