ミニ・レビュー
團が小林のために書いたヴァイオリン作品のすべてが、ここに収められている。どの曲も、技術的な完璧さや音の感覚的な美しさより、ひたむきに音楽を表現しようとする強い意思が表われた演奏だ。根底にあるのは、小林が團に寄せる愛情と尊敬だろうか。
ガイドコメント
5作品とも小林武史が初演をした作品で、ヴァイオリン・ソナタはその初演時のライヴ録音。「〜古雅なるファンタジア」はバロック風の作品で、小林は指揮を担当。團伊玖磨の一面を知ることができる好企画アルバムだ。
収録曲
團伊玖磨:
01ファンタジア第1番〜ソロ・ヴァイオリンとピアノのための
02ファンタジア第2番〜ソロ・ヴァイオリンとピアノのための
03ファンタジア第3番〜ソロ・ヴァイオリンとピアノのための
04ヴァイオリンとピアノのためのソナタ
05古雅なるファンタジア〜2つのソロ・ヴァイオリンと弦楽合奏のための
演奏
小林武史((1)〜(4)VN,(5)指揮) (1)〜(3)梅村祐子,(4)ヨゼフ・ハーラ(P) (5)コレギウム・ムジクム東京
録音
(1)〜(3)88.6,7 (4)90.10 (5)98.10