ミニ・レビュー
いまが旬のオーボエ奏者といえば、迷わずフランソワ・ルルーの名をあげよう。自在にビブラートを変化させ、音色に彩りを加えていく。その表現力の多様さがルルーの魅力。バッハの音楽におけるオーボエの重要さを再認識させられる。とにかく鮮やかで巧い。
ガイドコメント
ルルーは18歳でパリ・オペラ座管の首席に抜擢された逸材。その豊かな音楽性と優れたテクニックには定評があり、バッハの世界を多彩なニュアンスと美しい音色とで余すところなく表わしている。
収録曲
J.S.バッハ:
01管弦楽組曲第3番ニ長調BWV1068〜アリア
02オーボエ協奏曲ヘ長調BWV1053a
03オーボエ協奏曲ニ短調BWV1059a
04復活祭オラトリオBWV249〜アダージョ
05オーボエとヴァイオリンのための二重協奏曲ハ短調BWV1060a
06カンタータBWV147「心と日々のわざもて」〜コラール「主よ、人の望みの喜びよ」
演奏
フランソワ・ルルー(OB) ヨーロッパ室内管弦楽団 (5)リサ・バティアシュヴィリ(VN)