ミニ・レビュー
77年に発表された日本フォークの傑作を紙ジャケで復刻。ディキシー調の「ヴァーボン・ストリート・ブルース」から名曲「夜汽車のブルース」、その凄味に圧倒される「ウイスキーの唄」、日本製カヴァーの最高作「ダイナ」、金子光晴の詞「猿股の唄」と山之内漠の詞「座蒲団」に見られる表現力の豊かさなど、洞察力に満ちた素晴らしいアルバムだ。★
ガイドコメント
1977年、当時28歳の高田渡を中心に結成されたヒルトップ・ストリングス・バンド。本作は、同年にリリースされた小室等プロデュースのアルバムだ。ほとんどが一発録りとのことで、その秀でた演奏力に圧倒される。
収録曲
01ヴァーボン・ストリート・ブルース
02夜汽車のブルース
03ウイスキーの唄
04シグナルは青に変わり汽車は出てゆく
05G・M・S (グラフィス・マンドリン・ソサエティ)
06その向こうの
07ダイナ
08猿股の唄
09座蒲団
10すかんぽ (哀れな草)
11リンゴの木の下でドミニクは世界の日の出を待っていた (IN THE SHADE OF THE OLD APPLE TREE)