ミニ・レビュー
現代楽器を使用して古楽器のスタイルを取り入れるのは最近の流行で、ホープもそれに準じている。しかし、彼の良いところはいかにも物まねといった雰囲気がなく、その昔からそのスタイルのように表現が板についている。オッターのアリアはいかにも豪華。
ガイドコメント
発表するたびに話題を提供してきたホープの2枚目のバロックは、ヴィヴァルディ。トリオ・ソナタやオペラからのアリアの編曲なども組み込んだ、ホープらしい選曲が冴えた好盤になっている。
収録曲
ヴィヴァルディ:
01協奏曲ニ長調RV.234「不安」 (ヴァイオリン、弦楽と通奏低音のための)
02協奏曲ホ短調RV.273 (ヴァイオリン、弦楽と通奏低音のための)
03ソナタ ニ短調op.1-12 RV.63「ラ・フォリア」 (2つのヴァイオリンと通奏低音のための)
04協奏曲変ホ長調op.8-5 RV.253「海の嵐」 (ヴァイオリン、弦楽と通奏低音のための)
05歌劇「救われたアンドロメダ」〜太陽はしばしば
06「調和の霊感」〜協奏曲ニ短調op.3-11 RV.565 (2つのヴァイオリン、チェロ、弦楽と通奏低音のための)
演奏
ダニエル・ホープ(VN) ロレンツァ・ボッラーニ指揮 ヨーロッパ室内管弦楽団 (5)アンネ・ソフィー・フォン・オッター(MS)