ミニ・レビュー
収録曲はほぼ2000年以降の作。うち、最初の三つはキリスト教に基づいた作品で、「主よ,平和を与えたまえ」と「レンナルトの追憶に」が追悼用、「わが道」が詩に触発されたものである。「レンナルトの追憶に」ようないわゆる典型的なペルトらしさから、推進力のある劇的な内容も収められており、彼の一貫した個性の中での多様性を味わえる。★
ガイドコメント
エストニア出身の作曲家、ペルトの作品集。1985年から2005年にかけて書かれたもので、合唱曲も含め、いずれもペルトならではの透明感と静謐性に富んだ美しい作品ばかりだ。合唱団ともども真摯な演奏が印象深い。
収録曲
ペルト:
01イン・プリンチピオ (はじめに)〜混声合唱と管弦楽のための
02聖骸布〜管弦楽のための
03チェチーリア、ローマの乙女〜混声合唱と管弦楽のための
04主よ、平和を与えたまえ〜混声合唱と管弦楽のための
05わが道〜14の弦楽器と打楽器のための
06レンナルトの追憶に〜弦楽オーケストラのための
演奏
トヌ・カリユステ指揮 (1)〜(3)エストニア国立交響楽団 (4)〜(6)タリン室内管弦楽団 (1)〜(4)エストニア・フィルハーモニー室内合唱団
録音
(1)〜(3)2008.6 (4)〜(6)2007.5