ミニ・レビュー
フォクルールはベルギーのオルガニストで、ブクステフーデのオルガン作品全集(2007)を完成させたことで知られる。メシアンや自作などの現代作品とグリニーやブクステフーデが自然に共存する本盤は、西洋のオルガン音楽史の深層を読み解くようで興味深い。
ガイドコメント
ベルギーを代表するオルガニスト、フォクルールによるライヴ録音。新旧の作品を行き来しながら、パイプ・オルガンのさまざまな世界を表現したコンサートだ。時空を超えたオルガンの魅力が輝き増している。
収録曲
01「聖体降臨祭のミサ」〜アントレ (導入曲)「炎の舌」 (メシアン)
02「聖体降臨祭のミサ」〜ソルティ (退出曲)「風と雪」 (メシアン)
03ヒーリング・ザ・ペイン (傷を癒しながら) (カソル)
04第1旋法によるマニフィカトBuxWV203 (ブクステフーデ)
05トッカータ〜ブクステフーデの様式による (フォクルール)
06キリエ (主よ憐れみたまえ) (ファエンツァ写本より)
07「キリエ」を、ターユ管を使って5声部で (グリニー)
085声部のフーガに「キリエ」の旋律を使って (グリニー)
09グラン・ジューで対話 (ディアローグ)を (グリニー)
10ファンファーレ2 (ブースマンス)