ミニ・レビュー
チェロ弾きにはボッケリーニはお馴染みだが、じつは弦楽による室内楽の分野でも先駆的な作曲家だった。複数の弦楽器による表現の可能性や、弦楽四重奏という様式の多様性を探っているところが面白い。18世紀スタイルの楽器と奏法で、ボッケリーニの遊び心までが感じられて愉しい。
ガイドコメント
ハイドンと並ぶ古典派室内楽の祖といえるボッケリーニの弦楽四重奏曲集。彼の作品のなかでは「弦楽五重奏曲」が有名だが、「弦楽四重奏曲」も同じくらい重要とされている。ボッケリーニの真の魅力が堪能できる一枚となっている。
収録曲
ボッケリーニ:
01弦楽四重奏曲ト短調op.32-5
02弦楽四重奏曲ト長調op.44-4「残酷なスペイン女」
03弦楽四重奏曲イ長調op.26-4
04弦楽四重奏曲イ長調op.8-6
05弦楽四重奏曲ホ短調op.33-5