ミニ・レビュー
2010年4月に大阪交響楽団と改称した当団は、児玉宏が音楽監督に就任してからユニークな作品を積極的に取り上げているが、このライヴ盤はそうした成果の一端だ。パートとしての一体感が薄い箇所もあるが、それは各奏者の自発性の高さの裏返しとも言えよう。「賢い乙女たち」は新約聖書の譬え話に基づいた作品。
ガイドコメント
大阪交響楽団に改名した大阪シンフォニカーso.の、その名義での最後の演奏会を収録。埋もれた名曲を取り上げるシリーズの第2弾で、ドイツの歌劇場でキャリアを築いてきた児玉宏が、グラズノフとウォルトンに新たな生命を吹き込んでいる。
収録曲
グラズノフ:
01交響曲第5番変ロ長調op.55
ウォルトン:
02バレエ組曲「賢い乙女たち」 (バッハの曲による)