ミニ・レビュー
2009年のライヴでファースト・セットがブラック、セカンド・セットがブルー。馴染みの榎本、楠本のほか、林、松本、渡辺、スガダイローをフィーチャーした、ユーモアと諧謔、哀愁が同居する演奏。『ブラック』の武田和命が得意とした「ブラック・ホール・ダンシング」はハチャメチャなスガ、渡辺が力強い。「サムライ・ニッポン・ブルース」は古の日本風情が目に浮かぶ。『ブルー』はアケタの人を食ったオカリーナから始まる「亀山ブルース」で、高速で飛ばすスガと林が良い。奇怪な高速バップ「アケタズ・グロテスク」では榎本が◎。両作とも聴くほどにナンセンスギャグ的要素が増し、熱いソロを際立たせるところが面白い。
収録曲
01BLACK HOLE DANCING
02SAMURAI NIPPON BLUES
03ALP
04MURORAN - ASAI SENTIMENTAL
演奏
AKETA(明田川荘之)(EL-P,OCARINA) 渡辺隆雄(TP) 林栄一(AS) 榎本秀一,松本健一(TS) 吉野弘志(B) 楠本卓司(DS) スガ・ダイロー(P)