ミニ・レビュー
面白い! 録音もブックレットも統一感のある丁寧な作りこみがなされて、何よりも十七絃という(1921年に低音楽器として生まれた)“新しい”楽器の魅力を十全に訴えかけてくる演奏に打たれる。楽器の開発者でもある宮城道雄直伝の箏演奏家、沢井一恵の総決算と言える入魂の一枚、きわめて上質。
収録曲
01華になる〜十七絃独奏のために〜 (沢井忠夫)
02なばりの三ツ〜十七絃独奏のための〜 (吉松隆)
03畝火山 (うねびやま)〜五絃琴と呪のために〜 (高橋悠治)
04めぐりめぐる (沢井忠夫)
05覡 (かむなぎ) (西村朗)
06十七絃・六段 (作曲者不詳)
演奏
沢井一恵((1)(2)(4)〜(6)十七絃,(3)五絃琴) (4)沢井比河流(十七絃) (5)齋藤徹(CB)