ミニ・レビュー
ロシアの若き女流イブラギモヴァ。1738年製の名器ピエトロ・グァルネリのピーンと張りつめた鮮烈な音色。録音もいい。基本的にはノンヴィブラートなのだが、レガートが巧みで弱音がとびきり美しい。いわゆるピリオド奏法とは一線を画する演奏の魅力。無垢な繊細さと大胆さが融合した名演。
ガイドコメント
ロシアの女性ヴァイオリニスト、イブラギモヴァによるJ.S.バッハの無伴奏ヴァイオリンによる「ソナタ」と「パルティータ」。ロシアの大地に根を張った大樹のようなスケール感と陰影に富んだ繊細さを併せ持った、聴きごたえある演奏だ。
収録曲
J.S.バッハ:
[Disc 1]
01無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番ト短調BWV1001
02無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第1番ロ短調BWV1002
03無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番イ短調BWV1003
[Disc 2]
01無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番ニ短調BWV1004
02無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番ハ長調BWV1005
03無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番ホ長調BWV1006