ミニ・レビュー
アルビノーニはヴィヴァルディと同じヴェネツィアで活躍した後期バロックの作曲家だが、再評価途上であるのが現状。本盤は野心的ともいえる彼の「5声のシンフォニア」6曲を収録。演奏がいい。自発的で生彩に満ちた表現と解釈が全パートに漲っている。アルビノーニ音楽の妙味が際立つ一点だ。
ガイドコメント
アルビノーニの傑作「六つの協奏曲と六つのシンフォニア」から、シンフォニアだけを取り出して収録したアルバム。名手バンキーニ率いるアンサンブル415が各声部一人という編成でアルビノーニの美の世界を聴かせてくれている。
収録曲
アルビノーニ:「5声のシンフォニア6編,コンチェルト6編〜ヴァイオリン2部,ヴィオラ,テノール,チェロと通奏低音のための」op.2〜
01ソナタ (シンフォニア)第2番ハ長調
02ソナタ (シンフォニア)第6番ト短調
03ソナタ (シンフォニア)第4番ハ短調
04ソナタ (シンフォニア)第5番変ロ長調
05ソナタ (シンフォニア)第1番ト長調
06ソナタ (シンフォニア)第3番イ長調
演奏
キアラ・バンキーニ(VN,指揮) アンサンブル415