ミニ・レビュー
一昔か二昔前の室内楽、それも木管五重奏などは、いかにも地味で通好みのジャンルであった。もちろん今でもそうかもしれないが、華やかで色彩的、そして見事な技術を備えた旬の名手たちの生き生きとした演奏を聴くと、そんな古臭い観念など吹き飛んでしまう。堪能の2枚組である。★
ガイドコメント
当代随一のフルート奏者、パユを中心としたレ・ヴァン・フランセのアルバム。パユを筆頭にオーボエのルルー、クラリネットのメイエなどスーパースターたちによる極上のアンサンブルと芸術性が楽しめる。
収録曲
[Disc 1]〈フランスの管弦作品〉
013つの小品 (イベール)
02クープランの墓 (ラヴェル/M.ジョーンズ編)
03オーボエとバスーンのためのソナチネ (ジョリヴェ)
04組曲「ルネ王の暖炉」op.205 (ミヨー)
05木管五重奏曲ト短調 (タファネル)
[Disc 2]〈20世紀の管弦作品〉
016つのバガテル (リゲティ)
02フモレスケ (ロンド) (ツェムリンスキー)
03夏の音楽op.31 (バーバー)
04オーボエ、クラリネットとバスーンのためのソナチネ (ヴェレシュ)
055つの管楽器のための小室内音楽op.24-2 (ヒンデミット)