ミニ・レビュー
ミニマルの手法から出発し、大編成の響きのパレットを使って何かを表現する大きな音楽へ向かったアダムスの、関心と書法の変化が混然と音のカタチに現れた転換点ともいえる大作。反復する音型を下地としながら、和声の動きに情動を孕んで響きがゆっくりと変化する、その起伏が実にロマンティックだ。
ガイドコメント
サンフランシスコso.の委嘱によって書かれたアダムズの「ハルモニーレーレ(和声学)」。ミニマリズム手法を維持しつつ、ロマンティックな作風を持ったポスト・モダニズム期の大作だ。デ・ワールトの指揮が冴える。
収録曲
アダムズ:
01パート1
02パート2〜アンフォルタスの傷
03パート3〜マイスター・エックハルトとクエッキー