ミニ・レビュー
2010年にSHM-CDで限定リリースされていた『ドミンゴ・ファースト・リサイタル』が、オリジナルのタイトル・曲順でSA-CD化。1968年5月の録音で、同年の9月にはメトロポリタンでのデビューを果たすドミンゴの、27歳にしてすでに完成された演唱に驚くほかない。60年代後期らしい、優れたアナログ録音。
ガイドコメント
パヴァロッティ、カレーラスとともに“三大テノール”としてもドミンゴが1968年に録音した初のソロ・アルバム。レパートリーの広さ、知性と情熱を兼ね備えた歌声など、ドミンゴの魅力をじっくりと堪能できる。
収録曲
01歌劇「フェドーラ」〜愛さずにはいられぬこの思い (ジョルダーノ)
02歌劇「ランメルモールのルチア」〜わが祖先の墓よ…やがてこの世に別れを告げよう (ドニゼッティ)
03歌劇「アイーダ」〜清きアイーダ (ヴェルディ)
04歌劇「トロヴァトーレ」〜崇高なる恋よ…ああ、あなたこそ私の恋人 (ヴェルディ)
05歌劇「アンドレア・シェニエ」〜ある日青空をながめて (ジョルダーノ)
06歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」〜お母さん、あの酒は強いね (マスカーニ)
07歌劇「道化師」〜衣装をつけろ (レオンカヴァッロ)
08歌劇「仮面舞踏会」〜永久に君を失えば (ヴェルディ)
09歌劇「ラ・ジョコンダ」〜空と海 (ポンキエッリ)
10歌劇「アドリアーナ・ルクヴルール」〜あなたの中に母の優しさと微笑みを (チレア)
11歌劇「トゥーランドット」〜だれも寝てはならぬ (プッチーニ)
演奏
プラシド・ドミンゴ(T) ネロ・サンティ指揮 ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団